ゆるしあわせ。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

ゆるしあわせ。




大好きな人なのに

ケンカしてしまって

仲直りしたいのに

それはなんだか言えなくて

負けたような気がして

自分は悪くないのにと思えて

そのままでは淋しいのに

淋しくないと強気ぶって

ときどき相手のことを思い出して

相手が笑顔になってたら悔しくて

いやほんとは淋しくて

自分がいなくても平気なのかと

やっぱり腹が立ってきて

自分だって一人で、他の人とで

だいじょうぶだと進もうとして

進んでみようとするものの

やっぱり身動きとれなくて

振り返ってばかりで

振り返ってばかりの自分が

イヤになってしまって。


自分だけこんなに淋しいのに

あの人はもう自分のことなんか忘れて

って思うと切なくなって

ほんとは自分がかわいそうになって

かわいそうになることを

ずっと閉じ込めていた自分を

ちょっとだけ思い出して。


自分の心の中で

あれはだめ

こう思っちゃいけない

それは負け

悔しくなんかない

だいじょうぶ

いたくもかゆくもない

なんてことない。


って

いろいろ言い聞かせてきた分、

ほんとはほんとにしんどかったのかも。



ゆるしてあげてください。

怒る自分。

ゆるしてあげてください。

妬く自分。

ゆるしてあげてください。

嫌う自分。

ゆるしてあげてください。

認められない自分。

ゆるしてあげてください。

役に立たない自分。

ゆるしてあげてください。

前を向けない自分。

ゆるしてあげてください。

諦めてしまう自分。

ゆるしてあげてください。

ゆるせない自分。

そして

どうか

ゆるしてあげてください。

しあわせになる自分を。






★月刊うれしぴ今月の中身
作家 吉井春樹 366の手紙。-1303バナー表紙

テーマ「ゆるしあわせ。」 
(1枚目/うれしぴ話「すきらい。」)
 →(2枚目/うれしぴポエム「いいときもわるいときも。」)
※その他の中身 → こちら




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