不在届け。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

不在届け。



月刊うれしぴ、今月号も締切(25日)です。


どこかの遠くの場所で、

あなたがじっと見守ってくれる。

そのとき耳まで澄ましてくれる。

それがあなたの愛し方なのだと。



そういうあなたに

なかなか気づけないときもあって

そのときは淋しいきもちで

なげやりにさえなったりするもの。



あなたはどこにいるのだろう、

僕ではないどこかへ消えたのか

それとも僕が消えてしまったのか。


そうやって答えのない

心の迷路をさまよいながら、

たどりついた場所はここで、

その場所にはだれもいないと

思っていました。


だけどここには

あなたがいるのかもしれません。

正しくいうならば

「あなたがいそうな気がする」

っていう根も葉もない感覚。


触れることや

見えることがない

不確かな感覚だけど、

本当にあなたがいたらいいなって

いつものごとく思っています。


あなたの存在を

感じられることで

あなたでいっぱいに

満たされたいから。



- - - - - - - - - - - 6月のタイトルはうれしぴトーク「おてんき。」&写真詩集「あいあい傘」 - - - - - - - - - - -

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