あなた専用の傘。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

あなた専用の傘。




かなしいことがあったとき、

ゆるせないことがあったとき、

ゆずれないなにかがあったとき、

ひとりではたえきれないようなとき、

ありましたよね?



それでもひとりで

ほんとにほんとによく

がんばりました。

がんばるしかなかった、

ということなのかもしれません。

でもそれでも

がんばれた、

っていうのはほんとですもんね。


さむかったろうし

さみしかったろうし

むなしかったろうし

やるせなかったろうし

そしてやっぱり

すきだったろうし。



そういうの

おもいうかべてみると

そのときのあなたの

傘になれていたら

どんなによかったことか。



いやこれからならまだ

まにあうのかしら。





- - - - - - - - - - - 6月のタイトルはうれしぴトーク「おてんき。」&写真詩集「あいあい傘」 - - - - - - - - - - -

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