[元気]ふりかえるかこ。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

[元気]ふりかえるかこ。

前へ、前へ、前へ。

休むなと、止まるなと。

そういう厚かましい囁きが、

周りから、或いは自分の中から、

聞こえてくることがあります。

それで奮い立つならまだしも、

苦しくなって足もつれて、

ケガして身動きとれなくなったり。

前を望むことや、進むことは、

もちろん悪くはないのだけれど、

前に何があるのかを、

前に何を求めるのかを、

わかってもいないのに、

闇雲に突っ走ったとしても、

それはもしかしたら逆走かもしれません。

その遠回りには意味があるし、

前を掴むためのプロセスであることには、

一ミクロンも変わりはないけれど。

前、前、前。

いったい、その前に、

何があるから望んでいるのか。

それわからずして、進むくらいなら、

後ろに何を見てきたかを、

振り返ってみるべきかもですね。