[恋文]きになるきになる。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

[恋文]きになるきになる。

知りたいのは、本当のキモチ。

相手の本当のキモチ、

そして、自分の本当のキモチ。

わかってるようでも、

小さな出来事がひとつあるだけで、

そんな自尊心はひっくり返るのですね。

ほんとに楽しいのか。

ほんとに寂しいのか。

ほんとに寂しくないのか。

ほんとに好きなのか。

ほんとに好かれてるのか。

まざりっけなしの、

キモチを知ることは難しいのですね。

過ごした時間が長ければ、

たくさんの情報量の中から

ただひとつの真実を見つけなきゃいけないし。

過ごした時間が短ければ、

その分、妄想が妄想を重ねて、

えらくヒステリックにネガティブになったり。

苦しい、と本音で言える関係がいい。

寂しい、と一心に伝えられる距離がいい。

楽しい、と言葉なくして分かり合える二人がいい。

帰りたくない、と素直に。

離したくない、と自然に。

そやって、伝え、伝えられるのがいい。

ほんとうの、ほんとうの、ほんとうに。

でも、今のところ、

少なくとも、あなたが言う

「だいじょうぶ」が

だいじょうぶじゃないことくらいは、

僕はお見通しなつもりです。