[小話]なかよしさん。
きみと、
ぼくは、
いつもいっしょ。
ふたりは、
ひとつで、
なかよしさん。
なかよしさんには
ともだちが、
たくさん。
いっしょに
いるだけで、
ともだちを
ひきよせます。
たとえば、
よろこびさん、を。
ときどき、
あんしんさん、を。
そして、
しあわせさん、を。
だけど
なかよしさんは
気まぐれ。
ふたりの
あいだに
すきま風がふくと
すぐに
どこかへ
とんで
きえて
見えなくなります。
きらいな
だれかが
近づいてきたら
すぐさま
ふぅっと
いなくなります。
どちらか
ひとりのこころに
イライラさんがきたら
こっそりと。
ワガママさんがきたら
いちもくさんに。
イバリンボさんがいると。
あっという間に。
ほら、
なかよしさんは
消えてしまうのですね。
ふたりは、
ひとつで、
なかよしさん。
そう、
ふたりが
バラバラになると
なかよしさんでは
なくなってしまいます。
よろこびさんも
あんしんさんも
しあわせさんも。
みんな
どこかへ
行ってしまって。
ぼくは
ひとりぼっちで
さみしくなって。
ぼくは
涙がでてきて
悲しくなって。
なかよしさんに
帰ってきてもらうには
ふたりが
魔法をかけなきゃ
だめなのです。
とっても
かんたんだけど
とっても
むずかしい。
ふたりの
合ことば。
それは
ごめんね。
そして
ありがと。
どちらが
さきでも
いいのです。
それは
ふたりの
ごめんねで、
それは
ふたりの
ありがとです。
いますぐ
じゃなくても
何十年後
でもいいです。
いつか
ごめんねは、
おかえりに
聞こえます。
いつか
ありがとは、
あいしてますに
聞こえます。
そして
ふたりは
なかなおり。
おかえりと
あいしてますが
ふたりのこころに
ちゃんとある。
ぼくと
きみは
ふたりで
ひとつ。
ぼくと
きみは、
前よりもっと
なかよしさん。
おわり。
ぼくは、
いつもいっしょ。
ふたりは、
ひとつで、
なかよしさん。
なかよしさんには
ともだちが、
たくさん。
いっしょに
いるだけで、
ともだちを
ひきよせます。
たとえば、
よろこびさん、を。
ときどき、
あんしんさん、を。
そして、
しあわせさん、を。
だけど
なかよしさんは
気まぐれ。
ふたりの
あいだに
すきま風がふくと
すぐに
どこかへ
とんで
きえて
見えなくなります。
きらいな
だれかが
近づいてきたら
すぐさま
ふぅっと
いなくなります。
どちらか
ひとりのこころに
イライラさんがきたら
こっそりと。
ワガママさんがきたら
いちもくさんに。
イバリンボさんがいると。
あっという間に。
ほら、
なかよしさんは
消えてしまうのですね。
ふたりは、
ひとつで、
なかよしさん。
そう、
ふたりが
バラバラになると
なかよしさんでは
なくなってしまいます。
よろこびさんも
あんしんさんも
しあわせさんも。
みんな
どこかへ
行ってしまって。
ぼくは
ひとりぼっちで
さみしくなって。
ぼくは
涙がでてきて
悲しくなって。
なかよしさんに
帰ってきてもらうには
ふたりが
魔法をかけなきゃ
だめなのです。
とっても
かんたんだけど
とっても
むずかしい。
ふたりの
合ことば。
それは
ごめんね。
そして
ありがと。
どちらが
さきでも
いいのです。
それは
ふたりの
ごめんねで、
それは
ふたりの
ありがとです。
いますぐ
じゃなくても
何十年後
でもいいです。
いつか
ごめんねは、
おかえりに
聞こえます。
いつか
ありがとは、
あいしてますに
聞こえます。
そして
ふたりは
なかなおり。
おかえりと
あいしてますが
ふたりのこころに
ちゃんとある。
ぼくと
きみは
ふたりで
ひとつ。
ぼくと
きみは、
前よりもっと
なかよしさん。
おわり。