[恋文]せいこうのあとの。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

[恋文]せいこうのあとの。

睡魔に襲われながら、

うとうとと電車の中。

かすかに残る、

その香りや感触を、

ひそかに思い返しながら、

僕の中にいる、

あなたを感じながら。

世界一長いトンネルよりも、

もっともっと長い想いを、

しっかり刻み込まれてウツツ。

やわらかい、

ほんとに、やわらかい。

たっっっっっぷりの

慈しまれるよろこびと、

包み込まれる安堵と、

ちょっぴりの、

さらけだす恥ずかしさと。

あなたの中へ、

おさまるふくまれる、

そんな幸せを、ありがとう。