昨晩のワールドカップ 日本代表 vs パラグアイ戦
残念でしたね。
今朝職場のミーティングで話していたら、
実力どおりよく頑張った、という話しがでていました。
それにしても、ワールドカップでの日本の快進撃
すごくなかったでしょうか?
練習試合では全然ダメだったチームが予選でいきなりの
大活躍に驚かされました、
私が特に印象的だったのは、デンマーク戦が
終わったときの本田選手の言葉。
「(シュートが)入るときは入るんですよ」だったと
思うのですが、この言葉です。
以前も、フロー体験について書いたのですが、
このとき、本田選手や日本代表選手が経験していたのが
まさにフロー体験ではなかったのかなーと思っています。
フロー体験とは、分かり易く言うと、目標をかなえるために
実力がそれ以上の力を発揮できている状態、となるでしょうか。
練習試合を連敗していたとき、岡田監督は、選手のフローを
邪魔しているからダメなんだと書かれていました。
ところがこの予選では、フローが最大限に発揮されていました。
何かあったに違いないと思っています。
フロー体験というのは、世界レベルの運動選手とか才能のある人
限定に起こるものではなくて、誰にでも起こりうるものです。
私のようなただのカウンセラーにも頻繁に起こっています。
私がもう一つ勤めている相談所では、相談室が5個くらい
あります。
空いていれば、カウンセリングにどの部屋を使ってもいいのですが、
大体同じ部屋を使って面接をしています。
ある女性のクライエントさんは、1年まじめに通ってきているのですが、
一進一退の状況。
突破口を見つけたいと、心理検査をしたりいろいろ頑張ったのですが、
状況は変わりませんでした。
そんなある日、いつも使っていた大きい相談室に他のカウンセラーの方が先に
予約を入れてしまっていました。
仕方なく、私たちはいつもより小さい相談室で面接をすることになりました。
するとどうでしょう。まさにカウンセリングの神さまが降りてきたように、
私の方から、いろいろな言葉が自然につむぎだされ、患者さんもそれに
ぴったりいっている様子、まさにフロー体験が巻き起こったのです。
その患者さんはあるミュージシャンの音楽を聴いたり、ライブに行くと元気になる、
ということが発見され、それを続けることにしました。
2週間後きたときも小さい相談室で面接をしたのですが、
本当に元気な様子で、気分がいいとのこと。
この患者さんとの面接でフローを起こすのには、小さい相談室がいい
と分かり、以後その部屋を使うことにしました。
しかし、どんどんその患者さんが調子を取り戻してきたやさき、
ほかのカウンセラーがその小さい相談室に先に予約を入れてしまっていました。
仕方なく、大きい相談室に戻って相談を続けると、それでもフローは続いていて、
その患者さんは、趣味の絵を描いたり、料理をするようになったり、
いろいろなことができるようになってきました。
小さい相談室のときは、気分的に良くなっただけだったのですが、
大きい相談室に戻ってからは、有意義な行動ができるようになったのです。
このように私のような、特別に優秀でもないカウンセラーに起こるものですから、
きっとみなさんにも、フロー体験は起こっているはずです。
あれ、おかしいな、いつも以上になにか上手くできているぞ、
といったときは今までなかったでしょうか?
これがフロー体験をしているときなのですが、そのフロー体験が
起こるために何が役に立ったのでしょう?
私の先の話だと、カウンセリングに使う面接室を
大きい相談室から小さい相談室を使うようになり、
また大きい相談室を使うようになったことだと思います。
そうした要因がかならずあるはずです。
フロー体験のようなものをスピリチアル体験として片付けてしまうことも可能です。
しかし、要因を設定して科学的な実験で検証することも可能でしょう。
私とその患者さんの場合、面接室を大きい部屋と小さい部屋、どちらを使うかが、
独立変数で、フロー体験の有無や強さが従属変数となるでしょう。
最初大きな部屋のときは、フロー体験は起きていなかったので、単純にするため0点としましょう。。
そうした状況が半年位続きました。
小さな部屋に移ったとき、フロー体験が生じました。10点満点としましょう。
面接は2週間に1回行なわれていましたので、半年で12回としましょう。
すると、
最初の大きな部屋のとき 0点×12回=0
小さな部屋に移ったとき 10点×12回=120点
明らかに異なります。
さらに、
大きな部屋に戻ったとき 10×12回=120点
1要因の分散分析で、有意差が出るはずです。
努力でなかなか変えられない要因も、フロー体験は軽々と
乗り越えてしまうようです。
みなさんも、これまで起こしたフロー体験を思い出し、
何が良かったのか、よく気にしてみてはいかがでしょうか。