私自身が内部告発経験者ですから、内部告発に関する事件については、大いに興味があります。

内部告発者の権利は、法律では、かなり守られていることになっているのですが、実際は、陰湿な職場での嫌がらせや待遇に耐えることを強いられます。それが嫌なら、内部告発なんかするなよ!ってことなんですが…。


オリンパス社の敗訴により、企業に雇われている弁護士と産業医の、内部告発者に対する、陰湿な手口が明らかになりました。

この事件で、ベテラン弁護士と産業医が、グルになり、内部告発をしたり職場で不正を指摘した社員を、社会的に抹殺してきた経緯がわかりました。過去もこのようなことが行われたケースがたくさんあったのではないかという疑いが、オリンパス社以外にも…。


医者も弁護士も、国家資格を持った、頭脳明晰な人たちです。が、国家資格は、彼等の人間性までも保証しているわけではありません。


一般人からみると、どちらの職業も、弱いものを助けるというのが基本精神であって欲しい…と思うのですが、理想像と現実とは違うんだよ!ということなのでしょうか?


とにかく…オリンパス社の産業医と企業弁護士とがやった行為は、許されることではありません。

私も、内部告発の際に、○稲田大学理工学部の某研究室から受けた不当な扱いと、○稲田大学の調査委員会がとった手口により、さんざん苦しめられたので、今回、オリンパス社が敗訴して、内部告発者が不当な扱いを受けた手口が明らかになったことを、嬉しく思います。


正しい者が不当な扱いを受けることを恐れて、正義を貫けない世の中は、絶対に間違っています。

雇用する側は利益だけを追求したいのでしょうが、国家資格を持った医者と弁護士とが、「雇われる身」として正義まで捨ててしまう現状…。これが真実であるならば、恐ろしい世の中だと思います。

大変残念なことですが、改めて、医者と弁護士の、正義感・モラルとは何か?を問いたい…オリンパス社の敗訴は、そういう事件でもありました。