
まだまだ春は遠いですが、
公園の木々、枝には小さな蕾が目立ち始めましたね。
蕾開く頃を静かに思い浮かべながら…、小さな物語のような詩を作ってみました。グリーに載せたものの、一部改訂版です。
途中、♪の部分は、宮沢賢治さんの作品に出てくる歌を引用しました。
「蕾」
君の大きな掌は
あたたかいのに
震えていたね
だから
私の掌で
そっと
包んであげたけど
ごめんね
冷たい?…私の手
あなたは
ちょっとだけ
驚いて
ん?
と照れて
呟いたよね
重ねた掌
蕾みたいだ…
春は来るかな
秋の蕾は
まだ硬すぎて
弱気な希望を
跳ね返すけど
薄紅コスモス
風に揺れても
私の心は
揺れたりしない
あなたと同じ
春を探すよ
ふたりの掌
純白の蕾
豊かに香る
マグノリア(白木蓮)
♪天に飛び立つ銀の鳩
遠い国から
聞こえてくるよ
♪天から下りた天の鳩
子供の歌が
響いているよ
ふたりの掌
純白の蕾
ふたりの蕾
無垢な心
銀の鳩舞う大空に
マグノリア香る
春は来るから
二人笑顔で
またここに…
私の言葉に
はにかんでいる
あなたの掌
あたたかかった