皇居のお堀の廻りを、健康とダイエットの為にランニングするのがはやっているそう
フランスだったら、ベルサイユ宮殿の廻りとか
すてきね
中国だったら紫禁城の廻り・・・、、、広すぎて途中で腹減っちゃって、羊しゃぶしゃぶの店あたりに飛び込んじゃって、結局ダイエットにならないだろうな・・・
さて。先日、BSで、「ああ結婚」という映画やってまして。
イタリアのヒューマンドラマの女優と言えばこの人なカンジで。ソフィア・ローレンおねえさん。
なんでしょうねえ・・・日本で言うとこの吉永小百合さん的な国民的女優立ち位置に、泉ピン子さん並みの個性を足しっぱなしにした感じ。
「昨日・今日・明日」っていう映画とか。ソフィア・ローレンって結構好きなんです。
ところで最近、元エビージョ(海老蔵の元カノ)の米倉涼子サンって、ソフィア・ローレンっぽくない顔とか体つきとか。
カトリーヌ・ドヌーブっていうより、ソフィア・ローレン。うん。
米倉さん、髪のトップの分け目がヘタッて来ているのも・・・気になります。
マルチェロ・マストロヤンニが内縁の夫役なんだけど。お菓子屋さんのボンボン役で
えー、菓子屋ってそんなにもうかるのって思うけど、老若男女の菓子消費量が日本と比較にならないくらい高いから、きっと儲かるんだろうなあ。子供が、おにぎりよりでかい、粉砂糖まみれのクリームパイに食らいついてたし。
もともと娼婦だったソフィアと長年連れ添ってたんだけど、そもそもがナポリの男。
ジローラモを10倍ダンディにして、100倍不純にしたような、まさにろくでなし。
家業や、自分のお母さんのお世話をソフィアに丸投げして、遊び暮らしてたんだけど、はや20数年。
「やっぱオレって、それなりの家のボンだしさ。お前となんかずっといるわけにも行かないし。今度、若いカノジョと結婚することにしたから別れて」と言い出す。
で。そもそもが情の深いナポリ女。キレると怖い。
日本なら、「だんはんがそう言わはるんなら、うち・・・うち、身を引きます」ってなもんで、その上、「だんはんどうか、おからだにお気をつけて、奥様とおしあわせになっておくれやす」ってとこで、何十年か後に、どっちかが落ちぶれて死に掛けてるとこにどっちかが助けに来て「すまなかった・・・」「いいんどす・・・会えただけでうち幸せどす・・・
」とかそういうノリなんだろうけど。
トマトパスタの国では、「ちょっとアンタッ、じょーだんじゃないわよっっっ。アタシがアンタに今までどれだけ尽くしたと思ってンのよっっっ」ってなって。使用人達も「そうだそうだ、奥様の言うとおりだ。アイツが悪い」となり、一丸となって、「実はアタシ瀕死なの
だからちゃんとアタシと結婚してっっっ
」って旦那様を騙す・・・・んだけど。
一時は、「そうだったのか・・・かわいそうに死に掛けて・・・よし、結婚しなくてはっ」ってなるんだけど。
バレて。さすが、イタリア、詰めが甘い
日本だと、「すまなかった・・・。これからはお前を大事にするよ」ってなるとこなんだけど。
今度は旦那様が逆ギレして。
「だましやがったなこのやろー。なんとしてでもお前を追い出して、あの若いカワイコちゃんと結婚してやるーーー」ってなる。
・・・・・トマトパスタの国では、わびさびとか情緒とか、そういう抹茶アイス
的なモノが、一切介入する余地が無い。
しかして、ソフィアにはまだ隠し玉が。
「実は子供がいるのよ。3人。それで、1人はアンタの子なのよ・・・。私、こんな素性の女だし、今まで母とは名乗らず、黙って支援していたの」
「どええええっっっ」って。
ここまで来たら、さすがに、「すまなかった・・・。これからはお前を大事にするよ」ってなるだろうと思うんだけど。
アタシも大和撫子だねえ・・・まだまだ自分が甘いということを思い知りました。
だってこのバカ、「何言ってやがんだこのやろーやっぱとんでもねー女だっ
オレの財産ちょろまかしてそんなことやっとんたんかー
こーなったらなにがなんでもあのカワイコちゃんと・・・」ってなる。
・・・・・・お前、もういい加減にしろよ。
一回、紙に自分のやったこと書き出して、落ち着いて読んでみろよ。って言いたくなるでしょ。
ものすごい髪振り乱して、台所やら廊下やらで怒鳴りあった結果。
ソフィアは息子達を呼び寄せ、本当の事を話し、出て行くんですが。
「・・・そ、そんな・・・」と子供達はショックなんですが、そこはほら。全員息子だから。トマトパスタの国は、マンマの国だから。
「マンマ大好きっ」って一緒に暮らすことになる。
その後、やっぱり気になって仕方ないだんな様。
ほんで。
まあ私も大和撫子だから。(くどい)さすがにこんなダンナじゃー、呆れてソフィアおねえさんも出ていくよね。って思ってたの。
でも実のところは、おねえさん、ダンナさんに愛想つかして出て行ったわけじゃなくて。
ダンナさんが自分への愛が冷めた、ということが悲しくて悲しくて出て行ったのよ。
で、ダンナさんそのものも。
涙ひとつ流さず、甘えたりもしないソフィアねえさんがさみしくて、浮気してたわけ。
まあ、それって、ソフィアねえさんが、ダンナ様に迷惑かけないように歯を食いしばって頑張ってたってことなんだけど。
ナポリ男にはそんなのワッカンナイんだよね。もう猫っ可愛がりにベタベタしてくんないと、面白くないわけだ。
つまりお互い、だーーーいだいだいだいだい好きなわけだ。
・・・・・・な、なななな、なんつう情の深さなわけよ、この期に及んで、
なんにしても。イタリア女、大海のように愛が深い・・。さすがマンマの国。
・・・・・だーかーらー、男がこうなっちまうんだよ
結局、2人は元の鞘に収まり。ちゃんと結婚式も挙げるんですけど。
そのキッカケも、日本だったら、ちゃんと電話とかして、段取り取って、どっかのお店とかで待ち合わせしてさ、「すまなかった・・・これからは(以下同文)」「いいのよ、あなた。私もついカッとしちゃって・・・・これからもふつつかものですが、よろしくお願いします
」「お、おまえ・・・」なんだけど。
これがまー。ヴェスビオ火山あたりのソフィアのうち近くで、炎天下、ダンナさんが何日も張り込みして、ソフィアがたまたま買い物に出て来たとこに体当たり。
ほんで、また怒鳴りあって。お互い血圧が上がったのに便乗してそのまま、ええ・・・屋外で・・・「やっぱ大好きーーーー」って熱い抱擁を交わすわけで。
・ ・・・日本だったら、こんなのイカレてるとしか思えないおじさんおばさんなんだけど。
渡辺淳一さんだってさすがにもうちょっと落ち着いてるんだと思うんだけど。
ま、まとめればよ。男と女、割れ鍋に綴じ蓋で、結果的にうまく行ってます。夫婦善哉でございますっていうハナシなんだけど。
この2人がドラマチックすぎて。ものすごい大河ドラマになってます。
しかしまあ。ウルセー映画です。そして、ほんとにいい映画です。
日本や、西欧諸国で、いいトシこいた男女が、ガチで大声でお互いが好きだと怒鳴りあったり泣き喚いたりしている映画や、人々を見ることは無いから。
なんだか人間や人生がものすごく愛おしくなるような映画でした![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)