振付師の仕事はどこまでか

「振り」を「付け」るところまでなのか

つけた振りを元に作品を完成させるところまでか

身近なところだけでも本当に色んなタイプがいる

どちらが正解とかではないんだろう

学生は後者が多いけど、プロだから皆前者かといえばそうでもない


前者は

・ダンサーが自立していて振付師がそこまでする必要のない場合、もしくはダンサーを信頼しきっている場合

・そもそも「振りを付ける」ところのみを自分の仕事と考え、ダンサー自身の自主性に任せる、あるいはそれを問うことを目的としている場合

・ダンサーの自由な表現を魅力に感じている場合

後者は
・自分の作品の「品質」にこだわっている場合

・ダンサーに「忠実な」踊りと表現とイメージの再現を求める場合

・単純に仕上がりに不安を感じる場合


などがあるように感じる。


作品のクオリティは公演全体のクオリティにつながる

よってその公演に振り付け師として参加している以上、作品をその公演にふさわしいものに仕上げるところまでが振り付け師の仕事なのではないかというのが今の私の考え

そのダンサーの性質や稽古期間からどこまでを自分がやるべきかを計算し本番に自分の作品として仕上げてくるのがクライアント、客視点からみた理想の振付師だと思う

もちろんダンサーとしてもその方が安心感はある


そもそもダンサーは振付師の望むものを忠実に再現することが仕事であって、それが前提にあれば振付師はその名の通り「振り」を「付け」るだけですむはずなんだけど


信頼関係とダンサーのプライド(仕上げる仕上げない)の問題もあるからさじ加減が難しい




どんなに上手い人がいても作品としてよくなければ意味がないと思う

作品で伝えたいことが伝わるところまで仕上げないと、その作品が意味がないと思うから

振付師が何にこだわり何を求めているか、それを見極め応えるのがダンサーの仕事ですね

ダンサーも色々だけど振付師も色々いて面白い


実はその人のダンスとも関係性があったり


おもしろーいね