1か月半ほど前の話で、なかなか記事化できずにいましたが、
先月前半の連休過ぎに、およそ15年ぶりとなる”愛宕さん”お参りに行って来ました。
京都市民には馴染み深い愛宕参りですが、実態は『山登り』といって差し支え無いような、山道が続きます。山頂の愛宕神社は標高924mあり(同じ京都市内から見える比叡山より高い)、市内と比較しても、ざっと10℃は気温が低いと言われています。
愛宕さんには、麓の清滝から登り始めます。
桂川の支流にあたる清滝川です。まさに新緑が目に滲みる風景です。
登山口にある鳥居からしばらく登って行くと、堀割状の構造物が並行しますが、これは昭和初期に開通し、第二次世界大戦末期に『不用不急』路線として撤去された”愛宕ケーブル”の路盤跡です。
何でも、山上付近には今も駅舎の残骸が残っているとのことです。
まだ全体の1/10も進んでいませんが、途端に息が上がってきます。
1時間少し登っていくと、少しなだらかな尾根筋の道になり、
眼下に京都市街の眺望が開けてきます。
市内の西側にあたる、右京区~西京区辺りがよく見えています。先ほど渡った清滝川の下流にあたる桂川が蛇行して流れています。
昔から眺望に優れていたようで、”愛宕山”の噺そのままに『かわらけ投げ』も行われていたようです。
なお現在では愛宕さんではなく、高雄の神護寺さんの『かわらけ投げ』が有名ですね。やはり信仰と遊興が、ここも一体化していると言えます。
愛宕神社の表門にあたる”黒門"まで来ました。
明治初期までは神仏習合の影響を受け、”白雲寺”という山岳寺院だったためか、お寺の山門といった佇まいです。
連休明けの頃ですが、愛宕山頂ではまだ桜が咲いていました!
確か15年前に登った時は、麓から2時間弱ぐらいで山頂に着いたと記憶していますが、今回は2時間30分近くかかってやっと着きました。まぁ年男四周目なんで、そんなところかも(泣)
鉄製の鳥居で有名な本殿にも無事お参りし、”火除けのお札”をお土産に、帰りは両膝が完全に『笑って』ガクガクになりつつも無事、下山し帰路につきました。