さて、「あちゃー、プリンタが故障しちゃった(9)」の続きです。
今回は最終編です。
前回ドナーとして入手したプリンタの修理・復旧をあきらめ本来の部品取り機として活用するように方針を戻しましたので、今回は故障して使えなくなった部品を交換して修理完了を目指します。
インク・カートリッジ収納部分を取り出します。
写真右側(プリント基板が緑色の方)が故障で、左側がドナー期から取り出した正常なものです。
左側の故障機の方は黄色い四角で囲んだ分が漏れ出した黒インクで変色してしまっているのがはっきり見てくれます。
きれいに清掃して再利用しても良いのですが、交換に時間が掛かってしまいますので、丸ごと交換してしまうことにします。
あっ、レバーの位置が微妙に違って見えるのはカメラのレンズ位置による画角の違いによるイタズラというもので、両者全く同じ寸法ですのでご心配には及びません。
実際は七転八倒して元に戻す作業だったのですがそこはそれ、サクッと省略してしまい、結果は次の写真がすべてを物語ってくれます。
黒インク・カートリッジはちゃんと認識されるようになりましたし、黒インク残量もちゃんとあると認識しています。
もっとも、このプリンタインク残量の検出はええ加減でして、「インク・カートリッジを交換しましたか」の問いに「はい」と答えると、インク残量が半分くらいしかないものでも写真のように満タン表示になってしまうようです。
インク残量表示の棒グラフは使用するにつれて減っていくのですが、実際のインク量を計測してはいないので、インク・カートリッジ内の黒い浮き子が上がり切った時点で突然インク切れになるのでしょう。
早速印字確認と思い、テスト・プリントを実施したところ、延々とクリーニングが始まってしまいました。
無理もありません。
長いこと印刷できていませんでしたので、インクカートリッジとプリンタの印刷ヘッドを接続する透明チューブの中に本来充填されているはずのインクがほとんど残っていないのですから...。
クリーニングによりインクカートリッジに空気を送り、インクを透明パイプ内に押し込み、残っている空気を押し出すという作業が今行われているのでしょう。
はい。印刷できました。
シアンマゼンタの出具合にまだムラがありますが、今すぐ印刷する必要もないのでこのままにしておくことにします。
きっと毎日の定時クリーニングで少しずつ改善されていくことを期待しています。
いやーぁ、直って良かった。
これ以上ダラダラと連載が続いたらどうなることかと思っていましたよ、ホント...。
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1.インク・カートリッジを収納する部分の底面部分の写真です。
真っ黒なフェルト上のものが敷いているように見えていたのですが、じつはこのフェルトは
真っ白いものだったようです。ドナー機のそれがじつは真っ白でした。
インクカートリッジからじわじわと漏れ出した黒インクが真っ白いフェルトをこのような色に染め上げてしまったようです。
今回の修理の際に交換できれば良かったのでしょうが、時間がちょいとばかり足りませんでした。
いや足りなかったのはどうやらおいらの根性の方みたいです。
2.液晶ディスプレイに何も表示されないという事態が発生しました
ケーブル接続し忘れがないか確認しましたが、つなぐべきところはつないでありました。
と言うことはフラット・ケーブル接続部の痛みですかね。繰り返し抜き差ししていると接点部分が痛んできて折れて段差ができてしまうことがあります。
こうなると肝心の接点が接続されなくなりますので、ちょつとずつ折れ曲がった部分を平らにならして、慎重にソケットに差し込み接触状態の回復を願うしかありません。
今回は幸いなことに接触が復旧してくれましたが、もう抜き差しは無理っぽいですね。
再発するようなら折れ曲がった部分を切断してしまうしか残されたてはないでしょう。
ドナー機の液晶ディスプレイようのフラット・ケーブルは心線数が違うので残念ながら流用できませんでした。
3.ドナー機は当面保存することにしました。
自動紙送り機構付きフラット・ベットスキャナー部分がそのまま差し替えて使えそうなことと、インク・カートリッジ関係のセンサー(故障機)で使えそうな部分がまだ残っていましたのでね。