平成20年4月10日付けで独立行政法人国民生活センターより、「住宅用分電盤のトラブルに注意」という文書が発行されている。

 単相3線式の配線方式で発生する中性線欠相に関する事例が多く発生するようになったことを受けての注意喚起であった。

 一般家庭の電気設備の安全確保を行うため、電気事業法に基づき電気会社が4年に1度定期調査を行っているが、電力会社のブレーカーが収められている分電盤以外の分電盤は見てはくれないかもしれないので注意が必要かしらねぇ。


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 中性線が接触不良を起こしたり欠相したりすると、100V系の電圧がアンバランスになるので、家電製品が故障するケースが多く見受けられる。

 対策として中性線欠相保護付き漏電遮断器が使用されるが、これとて正しく機能するように取り付けられていなければ意味がないので注意したい。中性線欠相保護付き漏電遮断器が使用されていなかったり、使用されていても電圧検出用の配線が切られたりしていたら目も当てられない...。まあ、そんな電気工事屋さんは皆無と思うが...。


3/12 お昼の追記
 電気工事に関する内線規程では、1995年から単相3線式配線における漏電遮断器は中性線欠相保護機能付きのものとすることが定められています。
 以上より1995年以降に設置された分電盤には、中性線欠相保護機能付き漏電遮断器が設置されているはずです。
 第二分電盤などを追加されているお家はちょっと心配かな?