性対象倒錯

最終目標は性交(セックス)にあるが、その相手や対象、状況などに何らかの嗜好や倒錯の認められる症状が「性対象倒錯(せいたいしょうとうさく)」である。前述の「性目標倒錯」と併発している場合も多く、厳密な区分は困難である。便宜的に「人物」「年齢」「物体」「状況」「その他」の5つに分類して挙げる。


人物への性対象倒錯

主に人物、または身体の部位や状態に関連する性的嗜好を挙げる。一般的な総称としては「フェティシズム(英語:Sexual fetishism)」や「フェティッシュ(英語:Fetish)」という言葉が広く知られており、日本では俗語的な略称「フェチ」なども同義である。なお、身体の特定の部位(パーツ、英語:Parts)への性的嗜好は、広義に「パーシャリズム(英語:Partialism)」と言う。



アクロトモフィリア(身体欠損性愛)
手や足などの四肢を欠損(破壊)しようとする行為への性的嗜好。広義には「アポテムノフィリア(四肢欠損性愛)」に含まれる。

アコースティックフィリア(音響性愛)
声や音の性的嗜好。

アナスティーマフィリア(身長差性愛)
極端な身長差への性的嗜好。

アポテムノフィリア(四肢欠損性愛)
手や足などの四肢が欠損した身体への性的嗜好。なお、自分自身の身体に違和感を覚え、自らの四肢を欠損しようと願う嗜好は「スマトパラフィリア(四肢不一致症候群)」と呼ばれる。

アベイショフィリア(身体障害性愛)
身体障害者、またはギプスや点滴などの医療器具を着用した負傷者への性的嗜好。

アンドロミメトフィリア(男子性転換性愛)
女性に性転換した男性への性的嗜好。広義に「トランスファン(性転換嗜好者)」に含まれる。

オキュロフィリア(眼球性愛)
眼や瞼に対する性的嗜好。涙への性的嗜好がある「ダクライフィリア(泣哭性愛)」と混在する場合がある。

オドントフィリア(歯牙性愛)
歯や牙への性的嗜好。

オルファクトフィリア(体臭性愛)
汗や香水なども含めた体臭への性的嗜好。オスフレジオラグニアとも言う。

グレイブラスネス(無毛性愛)
腋毛や陰毛といった性毛の未発生状態や剃毛への性的嗜好。「パイパン」や「剃毛プレイ」なども参照のこと。

ジィネミメトフィリア(女子性転換性愛)
男性に性転換した女性への性的嗜好。広義に「トランスファン(性転換嗜好者)」に含まれる。

ステノラグニア(筋肉性愛)
筋肉質な体型への性的嗜好。

ディスモーフォフィリア(奇形性愛)
奇形(畸形)体型への性的嗜好。ボディ・ディスモーフィック・ディソーダーとも言う。

デフロランティズム(処女性愛)
処女や処女喪失への性的嗜好。

トランスヴェストフィリア(性転換性愛)
性転換への性的嗜好。広義には「トランスセクシャリズム(英語:Transsexualism)」に含まれる。「性転換症候群」も参考のこと。

リコフィリア(毛髪性愛)
毛髪や散髪行為への性的嗜好。ヘア・フェティシズムとも言う。

ネクロフィリア(屍体性愛)
屍体(死体)への性的嗜好。ネクロマニアとも言うが、これは「アメリカ史上最低の映画監督」と呼ばれたエド・ウッドが1971年に発表した映画「ネクロマニア(英語:Necromania)」などでサブカルチャーの分野から広まった言葉で、同義ではあるが正式名称ではない。また、屍体を演じる(真似る)性的嗜好は「シュードネクロフィリア(英語:Pseudonecrophilia)」と言う。

ノソフィリア(病症性愛)
病気や病症状態の身体への性的嗜好。

ノーズ・フェティシズム(鼻性愛)
鼻や鼻孔への性的嗜好。ナソフィリアとも言う。

ハイグロフィリア(分泌物性愛)
汗や涎などの分泌物への性的嗜好。

ピゴフィリア(臀部性愛)
臀部(尻)への性的嗜好。パイゴフィリアとも言う。

ファット・フェティシズム(肥満性愛)
脂肪や肥満体形への性的嗜好。

ファロフィリア(巨根性愛)
大きな男性器や性機能の高い男性への性的嗜好。「ファルス英語:Phallus)」信仰としても知られる。

フォレスキン・フェティシズム(包皮性愛)
男性器の亀頭や女性器の陰核などを包む包皮への性的嗜好。

フート・フェティシズム(脚部性愛)
太股やふくらはぎ(腓腹筋)など脚(足)への性的嗜好。ポドフィリアとも言う。

ブレスト・フェティシズム(胸部性愛)
乳房や乳首への性的嗜好。本来は形状に関係なく、胸部全般への嗜好を指す。ただし、一般的にはサイズによって区分さることも多い。大きい乳房への嗜好は「マモフィリア(英語:Mammophilia)」と言い、「巨乳フェティシズム(巨乳フェチ)」などとも呼ばれる。小さい乳房への嗜好は「貧乳フェティシズム(貧乳フェチ)」などと呼ばれる。

メイシオフェリア(妊婦性愛)
妊婦や妊娠への性的嗜好。メイユーシオフィリアやプレグナンシー・フェティシズムとも言われる。

メノフィリア(月経性愛)
月経(生理)への性的嗜好。

ラクトフィリア(母乳性愛)
母乳や授乳行為への性的嗜好。ラクタフィリアやガラクトフィリアとも言う。広義には「エロティック・ラクテーション(英語:Erotic lactation)」に含まれる。




年齢への性対象倒錯

主に年齢に関連する性的嗜好を挙げる。なお、特定の年齢の人物に対する性的嗜好の場合もあれば、年齢差そのものへの性的嗜好の場合もある。また、年齢や性別の定義は医療機関によって多少の差異が存在する。



インファノフィリア(幼児性愛)
主に0歳から3歳頃の女子幼児への性的嗜好。ネピオフィリアとも言う。

エフェボフィリア(青年性愛)
成人男性による思春期の青年への性的嗜好。

クロノフィリア(年齢差性愛)
極端な年齢差への性的嗜好。原則として性別は関係がない。アニリラグニアとも言う。

ジェロントフィリア(老人性愛)
老人や高齢者への性的嗜好。原則として性別は関係がない。ジェラントフィリアとも言う。

ニンフォフィリア(児童性愛)
主に4歳から11歳頃の女子児童への性的嗜好。

ペドフィリア(小児性愛)
主に11歳~13歳頃の少年や少女への性的嗜好。現在では一般的に、年齢や性別を区分した「インファノフィリア(幼児性愛)」や「ニンフォフィリア(児童性愛)」なども含む総称として普及している。児童虐待(幼児虐待)を含む犯罪用語の「チャイルド・マレスター(英語:Child molester)」も参照のこと。

ペデラスティ(少年性愛)
成人男性によるエフェボフィリアよりも低年齢層の少年への性的嗜好。

へべフィリア(少年性愛)
成人女性による青年や少年への性的嗜好。





物体への性対象倒錯

主に物体に関連する性的嗜好を挙げる。それらの物体を伴う(例えば着用しているような)人物に対する性行為の場合もあれば、物体そのものに対する性行為の場合もある。なお、物体そのものへの性的嗜好は、広義に「オブジェクト・セクシャリティー(英語:Object sexuality)」と言う。



アガルマトフィリア(偶像性愛)
人形や彫刻への性的嗜好。スタチューフィリアやペディオフィリアとも言う。「ピグマリオニズム(英語:Pygmalionism)」に含まれるが、日本では同義として和製英語の「ピグマリオン・コンプレックス」として知られている。

アンダーウェア・フェティシズム(下着性愛)
ブラジャーやパンティー、パンストやソックス、タイツなどの肌着や下着への性的嗜好。

オートエロティシズム(機械性愛)
自動車やバイクなどの機械や工業製品への性的嗜好。

クロッシング・フェティシズム(衣服性愛)
毛皮やデニム、シルク素材などの布地や衣服への性的嗜好。広義には皮革も含まれるが、一般的にはBDSM 的ファッションとして「レザー・フェティシズム」に区分されることも多い。

サイダロドロモフィリア(列車性愛)
機関車や電車などの機械や鉄道製品への性的嗜好。

シュー・フェティシズム(靴性愛)
ハイヒールやブーツなどの靴製品への性的嗜好。「ブーツ・フェティシズム(英語:Boot fetishism)」も参照のこと。
スモーキング・フェティシズム(喫煙性愛)
煙草の喫煙行為への性的嗜好。非喫煙者が咳き込む状況なども含まれる。

ティモフィリア(財産性愛)
財産や財宝への性的嗜好。

ミソフィリア(汚損性愛)
着用して汚れた衣服や下着、使用済み生理用品などへの性的嗜好。広義には、汗や垢、毛髪のフケなどの塩気を含む汚れへの性的嗜好の総称「ソリロフィリア(英語:Salirophilia)」に含まれる。

バルーン・フェティシズム(風船性愛)
風船の膨張や弾力、破裂への嗜好。

ピクトフィリア(画像性愛)
写真やビデオなどの映像への性的嗜好。広義にアダルトビデオなどの中毒症状を意味する「ポルノグラフィ・アディクション(英語:Pornography addiction)」に含まれる。

ユニフォーム・フェティシズム(制服性愛)
制服やスポーツウェアなどの衣服への性的嗜好。

ラバー・フェティシズム(ゴム性愛)
ラバー(ゴム)素材の衣服への性的嗜好。なお、海外では特定のラバー素材を冠して「ラテックス・フェティシズム」や「PVC(Polyvinyl chloride、ポリ塩化ビニル)・フェティシズム」とも言う。BDSM 的ファッションでも多用される。

レザー・フェティシズム(皮革性愛)
天然または人工のレザー(皮革)素材の衣服への性的嗜好。毛皮を含む場合がある。ドーラフィリアとも言う。BDSM的ファッションでも多用される。




状況への性対象倒錯

主に状況や環境に関連する性的嗜好を挙げる。なお、それらの状況に遭遇した人物に対する性行為の場合もあれば、状況そのものに対する性行為の場合もある。



アムロフィリア(疑似盲目性愛)
目隠しなどの疑似的な盲目状態への性的嗜好。

アルゴラグニア(疼痛性愛)
疼痛(とうつう、痛み)に遭遇するような悪条件環境や残虐な行為に遭遇する状況への性的嗜好。

エンドソーマフィリア(体内進入性愛)
体内に進入(侵入)する行為、または体内に存在する状況への性的嗜好。人間や動物とは限らず、空想(妄想)上の怪物の場合もある。また、出入口は性器とは限らない。エンドソームフィリアとも言う。

オクロフィリア(群衆性愛)
群衆や大人数への性的嗜好。「グループセックス(英語:Group sex)」や「輪姦」なども参照のこと。

オートアサシノフィリア(恐怖性愛)
殺人事件や強盗事件などに遭遇し、恐怖に慄く状況への性的嗜好。

オートガイネフィリア(女性化自己暗示性愛)
男性であれば「自分は女性だ」と空想(妄想)する性的嗜好。オートアンドロフィリアとも言う。

オートネピオフィリア(幼児行動性愛)
赤ん坊や幼児のように振る舞う状況への性的嗜好。広義には、幼児のおむつやおしゃぶりへの嗜好なども指す「パラフィック・インファンタリズム(英語:Paraphilic infantilism)」に含まれる。「エイジプレイ(英語:Ageplay)」も参照のこと。

カトプトロノフィリア(鏡像投影性愛)
鏡やモニターなどに投影される状況への性的嗜好。エスペクトフィリアとも言う。

コーリオフィリア(舞踏性愛)
柔軟な身体や躍動する舞踏行為への性的嗜好。英語:Choreophelia

コプロラリア(猥語性愛)
猥褻な言葉や罵詈雑言への性的嗜好。コプロラグニアとも言う。

シンフォフィリア(災害性愛)
地震や台風などの自然災害への性的嗜好。

スードゥズーフィリア(動物擬態性愛)
耳や尻尾などで動物を真似る擬態行為への性的嗜好。ペットや家畜として扱う「ヒューマン・アニマル・ロールプレイ(英語:Animal roleplay)」も参照のこと。

ゼロフィリア(嫉妬性愛)
第三者が介入する嫉妬行為への性的嗜好。

ソムノフィリア(睡眠性愛)
睡眠や昏睡、気絶した状況への性的嗜好。サムノフィリアとも言う。

ダクライフィリア(泣哭性愛)
泣くことや慟哭(どうこく)などの泣哭(きゅうこく)行為、涙などへの性的嗜好。ダクライラグニアとも言う。

トランスヴェスティズム(異性装性愛)
異性の服飾や衣服、アクセサリーなどへの性的嗜好。単独の変身行為の場合もあれば、相手の衣服との交換行為などが含まれる場合もある。男装や女装などの変身願望は総称として「クロス・ドレッシング(英語:Cross dressing)」と言う。

トロイリズム(三者性愛)
夫婦や恋人関係において、第三者が加わる状況への性的嗜好。トリオリズムとも言う。厳密には、「寝取られ」の性的嗜好で知られるフランス語の「コキュ(仏語:cocue)」や英語の「クッコルド(英語:Cuckold)」と異なるとされるが、混同している場合も多い。トロイリズムは第三者が認められている場合が多く、コキュは夫婦や恋人の片方が第三者を認めていない場合や嫉妬している場合などがある。パートナーを第三者へ晒す性的嗜好の「カンダウリズム(英語:Candaulism)」も参照のこと。

ナレートフィリア(口述性愛)
状況や行動を常に解説したり口述(ナレーション)する性的嗜好。猥褻な単語とは限らない。猥雑な単語への嗜好が強ければ「コプロラリア(猥語性愛)」として区別される。

バイストフィリア(強姦性愛)
強姦(レイプ)や暴力行為への性的嗜好。レプトフィリアとも言う。

ハーマトフィリア(失態性愛)
何らかの失敗や失態行為への性的嗜好。

ヒエロフィリア(聖依性愛)
宗教や聖書に関連する状況への性的嗜好。テオフィリアとも言う。

ホメオヴェスティズム(同性装性愛)
同性者の衣服やアクセサリーなどへの性的嗜好。広義には変身嗜好の総称「クロス・ドレッシング(英語:Cross dressing)」に含まれる。

ボラレフィリア(丸呑性愛)
相手の口内や胃袋に丸呑み(丸飲み)される性的嗜好。人間や動物とは限らず、空想(妄想)上の怪物の場合もある。ファゴフィリアとも言う。

ポリテロフィリア(性行為連続性愛)
多くの人数との連続する性行為や、何度も性行為を繰り返すことへの性的嗜好。「グループセックス(英語:Group sex)」や「輪姦」なども参照のこと。

マクロフィリア(巨人性愛)
大きな身体や、変身や突然変異などによってビル並みのサイズに巨大化する身体への性的嗜好。

クロフィリア(矮人性愛)
小さな身体や、変身や突然変異などによってミニチュア並みのサイズに矮小化する身体への性的嗜好。

メディカル・フェティシズム(医療性愛)
診察や治療などの医療行為への性的嗜好。




その他の性対象倒錯



アラクネフィリア(蜘蛛性愛)
クモやムカデなどの節足動物への性的嗜好。

ズー・セクシャリズム(動物性愛)
異性愛や同性愛の概念と同様に、動物への性的指向。性的嗜好ではないことに注意。

スペクトロフィリア(霊体性愛)
神や天使、幽霊や霊魂などへの性的嗜好。

ズーフィリア(獣姦性愛)
獣姦への性的嗜好。厳密には「ズー・セクシャリズム(動物性愛)」と異なる。

フォーミコフィリア(昆虫性愛)
昆虫が衣服や皮膚などを這うことへの性的嗜好。

ミクソピック・ズーフィリア(窃視獣姦性愛)
動物の性行為を窃視する(覗き見る)性的嗜好。






どうでしたか?


何個当て嵌まった?




人間ってこんなにも

色んなコトに興奮したり欲情したりする

オカシナ動物なんですねー。


所謂

“萌え”ってやつにも筆頭するかと。



所詮

人間なんぞ

煩悩の塊なんだってばよ。



理性がブッ飛べば

本能のまま動くんですわ。



こんな窮屈な生活で

皆、頑張って生きてるんだから

たまには理性なんか

ブッ飛ばしちゃえば

いいと思ってます。



まぁ。

自己責任でイイ方向へ

ブッ飛んでください。






ちょっと雑学的な感じで

お勉強になりましたね。


ね?





それでは皆様

ごきげんよう。