ついに音声サービスを開始したイー・モバイル。

着実に47都道府県にエリアを拡大するニュースも、先日見た。


携帯電話業界に風穴を開けるはずだ、と私自身、大いに期待している一人。

しかし、ここ2ヶ月ぐらいで、一気に期待ムードはダウンしてしまった・・・



その理由は、大まかに次の3つだ。


1)モバイル高速データ通信は魅力だったが、イーモバイルでなくてもよくなった


本当にモバイルで最大7Mbpsは魅力だった。しかし、私の愛する携帯キャリアであるAUでも3Mbpsは出せて定額だ。早いのにこしたことはないが、エリアのカバー率や実質7Mbpsもでない現状を見れば、熱も冷める。


さらに機種変ができないという致命傷だ。2年の契約をすればかなり利用料は安くなるのだが、2年も同じ機種をつかうユーザは、こういった先端の技術を触ろうなんて思わないだろう。2年もの間にもっと安定して早いモバイルの通信手段がイー・モバイルで出るかもしれないではないか!

実際、昨年3Mbpsの契約をした人は7Mbpsへの機種変がすぐにはできないのだ。


要は、「利用者に不親切なイー・モバイル」なのだ。


2)音声通話の基本料金は「¥0」と謳った宣伝が嘘だ


ソフトバンクであれだけ消費者を困惑させてはいけないと叩かれたのを、イーモバイル代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏は忘れたのか?

コレにはからくりがある。イー・モバイルの音声通話の基本料が¥0になるのは、データ通信サービスに加入し、毎月¥1000の基本料金を払うことが条件なのだ。使いもしないデータ通信(かもしれない)のに、\1000払う。おかしな話だ。これはイー・モバイルのデータ通信サービスに申し込むとき、なぜかADSLを抱き合わせ販売されるという、「使わないのに売られる」というひどいサービスと同じ路線なのだ。

また、そんなことは広告宣伝のどこにも目立つように書いていない。訴えられたら変えるとでも思っているのだろう。


要は、「利用者にとっても不親切なイー・モバイル」なのだ。


3)CEOの千本倖生氏はFelicaを「お菓子についているおもちゃ程度」と不要論をいう


まあ、そう千本倖生氏が主張するのはいいかもしれないが、実際は異なると感じる。

私の愛するキャリア、AUでも、たとえば最近実装されている機能として、LISMO、デジタルラジオ、ワンセグ、Felica(おさいふ携帯)などがあるが、この中で最も使うものは何か?


私自身はFelicaである。


正確にはSuicaやEdyなのだが、ほぼ毎日使っている。デジタルラジオは度外視したとして、逆に最も使わないのが、


ワンセグ、だ。


たまに見るが、毎日見るわけでもない。たしかに、サッカー日本代表戦、ボクシングの亀田戦など、どうしても外でみたいときにちらっとみるぐらいにありがたさを感じた。まあ、年に1、2回というところだ。


音声通話のための、イー・モバイルの携帯端末の目玉機能には、そのワンセグしかない。今となっては普通の携帯電話が堂々ラインナップされているだけなのだ。


要は、「利用者にとっても不親切で、ニーズに不見識なイー・モバイル」なのだ。



私は別に、イー・モバイルをうらんでいるわけではないが、期待していただけに、裏切られた気持ちが正直ある。

携帯電話市場は既に皆が1台を持っている飽和状況なのだ。

次に狙うは、千本倖生氏もいう「2台目市場」。これには同感だ。


しかし、いまのイー・モバイルの戦略では、2代目のデファクトスタンダードの地位はきっととれないと感じた。

もっと「利用者に向いたサービス」をしたもらいたいものだ。