「風に吹かれて」
5月28日(土)
オバマ大統領のヒロシマ訪問と述べられた言葉により、被爆された人たちの中には、70年に及ぶ原爆やアメリカへの恨みの地獄から少しは救われた気持になった方もいるのでしよう。まだまだ世界ではテロや紛争で亡くなったり、心や体が傷ついたりする人々が少なく無いのも現実ですが、誰もが平和で幸せに暮らせることを願うばかりですね。
「良寛全句集より」
・顔回が
うちものゆかし瓢かな
「注釈」
顔回とは、孔子に最も信頼された優れた弟子の名前ですが、その人が用いたうちもの(入れ物)のひょうたんはなかなか味わいがあるということでしようか。
なからい悠
「今日の俳句」
・薫風や
浅き水底ゆれる草
五月晴れの午前中に、近くにある自然公園を散策して来ましたが、板で作られた遊歩道の下には湧水が出て水草のゆれる様子を飽きること無く眺めて居ました。
・朝の景
切り裂くごとの行々子
その昔、オオヨシキリの声が聞こえる環境に住んで居ましたが、静寂を切り裂く様に鳴く声にはびつくりでしたね。
・ながむれば
次つぎ寄せる青田波
時折り、歳時記を書く足しになればと近在の景色などを見に出かけています。すくっと育った田んぼの稲を、風が撫でる様に渡っていく様は見ていても良いものですね。
では、穏やかにお過ごしください。