「風に吹かれて」
5月7日(土)
人と言うのは、特に理由も無いのに只、寂しく沈む事があります。それぞれに後、どれくらい命が残っているのか知れませんが、人は生きて寿命を全うしなければ成らないのでしよう。時折り柄にもなくそんな事を思うときがあります。それだけ枯れた歳になったと云う事でしようか。
「良寛全句集より」
・苞にせむ
吉野の里の花がたみ
「注釈」
あまりにも綺麗なので、藁で編んだ苞(つと)を籠にして桜の花びを持ち帰るとするか、良寛さんの独り言が聞こえて来そうですね。
なからい悠
「今日の俳句」
・風薫る
トマト植えるや散歩道
散歩をしながら見ていると、近くにある家庭菜園ではトマトや茄子、胡瓜などの植え付けを盛んにして居ました。皆さん、熱心ですね。
・短夜の
未だ薄暗きカラスかな
段々と夜の短い季節ですが、未だ夜も明けない時間にカラスが鳴いていましたね。こちらは寝床で夢うつつでしたが・・
・薫風や
野山に光り散りばめて
五月の風は心地よいものです。辺りを見渡せば眩しいほどに光輝いていました。
では、穏やかにお過ごしください。