お久しぶりです。
    前回は『光のトライアングル出現時』の条件である
『春分』『夏至 』『秋分』『冬至』
    この二至二分は、ガイドストーンとも繋がっている。というところで終わりにさせていただきました。今回はその続きでございます。



     ガイドストーンは、アメリカ・ジョージア州に1980年に建造された石のモニュメントです。中心の円柱には一方の側から反対側へ抜ける穴があり、北極星の方向を見通すことができるようです。同じ柱には細い横長の穴が開けられており、
『春分』『夏至』『秋分』『冬至』
    と同調するように作られているのです。
     ちなみにですが、ガイドストーンが建造された年1980年は、しっかりと覚えておいてください。次のブログ記事「時間消滅の予言④【アステカの暦と蛇神】」と繋がってきますので……。


    ガイドストーンとは、四枚の大石板を一つとして見たモニュメントです。上から見て十字形に設置された四枚の大石板には、裏表の全ての面に「十のガイドライン」が刻まれています。
    石板1枚(裏表2面)×4=8面、です。
    その8面に刻まれている「十のガイドライン」のことを、一部ではありますが「ガイドストーンの十戒」と呼んでいます。
    ガイドストーンの四枚の大石板(8面)に刻まれている「十戒」は、言語が異なります。これを「ガイドストーンの八言語」と言います。その八言語は、以下の通りです。

・英語
・ロシア語
・中国語
・ヒンディー語
・スペイン語
・アラビア語
・ヘブライ語
・スワヒリ語

    この八言語からよく言われている説は、
   ガイドストーンの十戒は、この八言語の国々に向けたものであり、八言語に当てはまらない国々は、新たな世界の滞在国にはならない。というような内容のものですよね。

    上記の説の可能性は充分にあると思っています。ないとは言い切れないからです。ただ、独自の研究から得られた様々な繋がりから解析すると、八言語に当てはまる国の全てというわけではありません。八言語に当てはまる国の人々でさえも、一部の者のみしか、次の新たな世界の滞在者にはなれないのです。それは間接的ではありますが、ガイドストーンの十戒にも堂々と刻まれております。

     ガイドストーンの十戒は、以下の通りです。


  1. 大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持する
  2. 健康性と多様性の向上で、再産を知性のうちに導く
  3. 新しい生きた言葉で人類を団結させる
  4. 熱情・信仰・伝統・そして万物を、沈着なる理性で統制する
  5. 公正な法律と正義の法廷で、人々と国家を保護する
  6. 外部との紛争は世界法廷が解決するよう、総ての国家を内部から規定する
  7. 狭量な法律や無駄な役人を廃す
  8. 社会的義務で個人的権利の平衡をとる
  9. 無限の調和を求める真・美・愛を賛える
  10. 地球の癌にならない - 自然の為の余地を残すこと - 自然の為の余地を残すこと

   
    読んでみてどう受け止めましたか?   捉え方は十人十色、それぞれに違った印象があることでしょう。
   「5億人以下」と堂々と刻まれていますよね。現代社会では、中国語圏だけでも約12億人。英語圏だけで約5億人以上です。ですから、「ガイドストーンの十戒」通りの内容だと、八言語の国々とは言え、全てではないことは一目瞭然ですよね。
    そして、大半の人がもう一つ強く印象を受けた言葉が、「大自然」「地球」だと思われます。この二つの言葉は、違う言葉ではありますが、同じ意味を持った言葉ですよね。だって、
    大自然を守ることは地球を守ることになり。
    地球を守ろうとするおこないは、大自然を守ろうとする行動。
    ではありませんか?

    そしてこの「大自然」または「地球」は、「蛇神」を意味するものでもあるのです。今後の内容でとても重要な存在ですので「蛇神」のことを中心にお話いたします。この「蛇神」の本質を知るか知らないかでは、伝わり方が全く違ってしまうからです。

    地球は普段から23,4°傾いていますね。90°から23,4°を引くと、66,6°です。66,6→666となります。666と聞いてすぐに思い付くのは『イルミナティ』でしょう。
    そしてその地球は、円を描く宇宙の影響からか等角航路という渦巻き状の力で覆われていると、太古の人間が見い出だし、その宇宙からの渦巻き状の力を、蛇神としているのだそうです。

    つまりは、
    蛇神=地球=666
    と、このような繋がりが表れるということになります。

    これを踏まえてガイドストーンの十戒をもう一度読んでみてください。「大自然」「地球」という言葉を下記の赤字と入れ替えて読んでみてください。
    大自然=地球=蛇神
    蛇神=地球=666
    ガイドストーンの十戒の意味、または、隠された何かを感じませんか?

    隠された何かをもっと感じてもらうために、しばらくは『蛇神』を追及していきます。何故かと申しますと、
『ガイドストーン』という存在には、各信仰の『蛇神』が深く関わってくるからです。
   ガイドストーンを翻すと、『蛇の石』という意味になると言われています。まさにその『蛇の石』という名の通り、ガイドストーンには『蛇神』が深く関わっているのです。

     
    まずは、ガイドストーンの『八言語』の話をします。この八言語が、蛇神と繋げてくれるからです。繋がるのは蛇神だけではなく、古代文明の存在と古代王国、そして原点です。

・ヒンディー語=インダス文明
・スペイン語=メソアメリカ文明、アンデス文明
・中国語=黄河文明
・アラビア語=古代エジプト文明、メソポタミア文明

    ここまでで、史実に残されている文明世界六大文明が当てはまってきます。しかし、古代文明の存在は教科書で教わるものだけではありません。


    八言語の一つ、ロシア語に通じていると思われる内容をお話しします。
    ロシアで『シギルの偶像』という世界最古の木製の彫像が発見されていたのはご存じですか?   製造時期は中石器時代だそうです。この世界最古の木像の発見により、世界六大文明よりも前の時代に、ロシアには古代文明の存在があったのかもしれないと言われています。
    ちなみにですが、ロシアはスラブ神話の地域です。スラブ神話には、『ズメイ』という竜が登場します。この『ズメイ』は邪悪な竜として扱われているのが一般的のようですが、一部の地域では『守護竜』としても扱われているそうです。そしてズメイは竜としても描かれていれば、「大蛇」としても描いているそうで、蛇から竜に変身したのがズメイ、とも言われているそうです。


   次は八言語のうち、スワヒリ語の話をします。
   スワヒリ語は東アフリカの地域です。東アフリカと言えば、人類誕生の地としてされているので有名ですよね。つまりは、人間の原点の地とされているのが、スワヒリ語圏の東アフリカです。
    またちなみにですが、この東アフリカの地域にも古代文明の存在があったのでは?と言われています。TBSの「世界不思議発見」だったと思いますが、掘り出された古代文明の面影を放送していたような気がします。うろ覚えで明確ではありませんが、日本のどこかのチャンネルで、その様子を映像にしていたことははっきりと覚えています。軽自動車くらいの大きさの大きな顔の彫刻がたくさんあったような感じです。建物の土台だったり道の痕跡だったり、とにかく、文明の面影を放送していたことは覚えています。


    そして次は、八言語のうちのヘブライ語の話をします。
    ヘブライ語と言えばイスラエルです。イスラエルには古代の歴史があります。かつては古代イスラエル王国として存在しておりました。しかし紀元前700年頃、古代イスラエル王国は南北に分裂してしまいます。北イスラエル王国と南のユダ王国とです。そして最終的には、南のユダ王国に北イスラエル王国は追いやられてしまいます。この歴史は旧約聖書にも記されているようで、次のような内容です。
    北イスラエル王国のヤハウェ信仰を追いやった元凶とし、南のユダ王国のバアル信仰の主君、バアル・ゼブル(主君バアル)を文字って、ベエル・ゼブル(蝿のバアル)とよんで毛嫌いするようになった。
    このような内容です。そして、その名残が新約聖書にも引き継がれていき、悪魔の頭で有名なベルゼブブになったと言われています。
    バアル信仰といえば、悪魔の王とされているルシファーも崇拝しているイルミナティです。イルミナティといえば、666という数字ですね。
    そしてそのルシファーが、蛇と関係してきます。それも旧約聖書の伝説の一つです。簡易的な内容は以下の通りです。

    初めの人間とされているアダムとイブは、神との約束を忠実に守りながらエデンの園に住んでいました。その神との約束とは「エデンになる禁断の果実を食べてはならない」というものです。しかし、ルシファー(サタン)が正体だとされている蛇に促され、二人は禁断の果実を食べてしまうことになります。そして、約束を破られたことに怒った神は、アダムとイブをエデンから追放するのです。


    簡易的な内容で書きましたが、これが原罪です。
    人間は生まれながらにを背負っている。と、新約聖書に書かれてあるそののことです。
    人間に罪を犯させた蛇。だからは、表面上のユダヤ教とキリスト教からは悪魔とされているのです。
    ちなみにですが、禁断の果実を食べさせた蛇の正体はカバラにおいてはサマエルとされています。このサマエルも、ルシファーと同じく「魔王」とされる存在です。サマエルは「神の毒」「神の悪意」という意味を持ち「赤い蛇」とも呼ばれる元は偉大な天使です。サマエルは十二枚の翼を背に持っているのですが、じつはその十二枚の翼を持つ天使は、本来ならば一人しかいないはずなのです。それはルシファーです。ルシファーは背に十二枚の翼を持った天使の長だったお方で、天使の最高位熾天使でした。よって、このサマエルルシファーは、同一視されています。
    そして、悪魔の王とされた蛇の正体サタンことルシファーは、のちに1/3の天使を引き連れて反逆を起こし、神に戦争を仕掛けて敗北したことで、地に堕とされ堕天使とされました。本来のルシファーは天使の長であり、反逆を起こした天使の軍を率いたことで、悪魔の王とされた。と、このような内容が表面上に言い伝えられているものです。
  
    何度も言います。この内容はあくまで表面上です。というより、今のこの世の中に浸透している宗教。その宗教の中でも、より多く浸透させることに成功した派閥側伝えられている言い伝えです。


   少しおさらいをします。
   ここまでの話で、蛇には、神として崇められている一面もあれば、悪魔として扱われている一面もあることは分かっていただけたかと思います。さらに言えば、ベルゼブブが悪魔の頭とされている理由も、古代イスラエル王国の歴史から分かると思います

    要するに、敵対している側の宗教を、悪としているだけなのです。


    話を少し戻します。蛇は神として崇められていれば、悪魔としても扱われている。蛇を悪魔として扱っている側の言い伝えは上記のような内容ですが、蛇を神として崇めている側に残されている言い伝えは、全く違ったニュアンスで残されているのです。
    そして、蛇を神として崇めている信仰は、古代文明と関わっているのです。

・古代エジプト文明=ウロボロス
・メソポタミア文明=蛇の象徴とされるエンキ
・メソアメリカ文明=ケツァルコアトル
・インダス文明=蛇神ナーガ
・黄河文明=蛇を龍としている

    そして、これらの蛇神は同一存在です。
    エンキだけは他の説明が必要ですが、エンキ以外の、『ウロボロス』
『ケツァルコアトル』
『ナーガ』
『龍』
    この四体の蛇神は同一存在だと実際に言われています。それは調べていただければお分かりになっていただけるかと思います。
    一つの理由を話しますと、上記の四体の蛇神は、それぞれの信仰で同じ姿で描かれているからです。見た目(容姿)は違います。それぞれの信仰らしい容姿はしています。しかし、小尾を噛んで環となる姿で描かれている姿が同じなのです。その姿の意味合いも同じだそうです。意味は以下の通りです。
    頭で始まり小尾で終わる。だが、小尾を噛んでいるため、また頭に戻って再び始まる。
    みたいな意味です。

    この四体の蛇神たちの存在は、のちに頭角を表してきます。次のブログ記事
「時間消滅の予言④【アステカの暦】」
    で、それぞれの意味を持ってちゃんと姿を現し、繋がりを成してきます。その時の内容の意味をしっかりと知ってもらうためにも、細かな説明が必要なため、少し長くなってしまいますが、同一視の話にしばしお付き合いくださいませ。


    今度はエンキの同一視の話をします。先に言いますと、エンキと同一視が疑わしいのは、悪魔の王とされているルシファーと、上記の蛇神のうちの一体ケツァルコアトルです。ケツァルコアトルと同一存在ならば、他の蛇神たちとも同一視されるということになりますよね?   ケツァルコアトルは、各信仰の蛇神たちと実際に同一視されているのですから当然です。


     ルシファーとエンキとケツァルコアトル。この存在が同一存在だと思えるようになるには、まず、神話を知らなくてはなりません。ルシファーの伝説は、神に反逆を起こして敗北した。という内容を覚えていていただければ、エンキとケツァルコアトルとの同一視に、変人なぼくなんかのブログを読んでくださっている方ならば、どこか、可能性を感じてくださると信じています。
    まずは、ケツァルコアトルの神話を下記にて紹介します。


【アステカにおけるケツァルコアトルの神話】

    羽毛ある蛇の意味であるこの男神は、髪が長く白い肌をしており、蝶や花を愛し、アステカの民にトウモロコシを与え、文化と農作の神とされている。
    ケツァルコアトルや、闘神ウィツィロポチトリ、戦神テスカティルポカは、柱たる男神と女神から生まれた息子で、数々の神と共に、世界を4度創造した。しかしそれらの世界はことごとく滅び、5度目である今の世界が作られた。
    ケツァルコアトルは、人間を作る為に苦行に耐えなければならなかった。1度死に、血を流し、苦労の末に人間が誕生し、世界の再生に成功した。
    人間の生みの親であるケツァルコアトルは、人の生け贄を禁じた。しかし一方の、恐怖と暗黒の象徴である戦神テスカティルポカは人の生け贄を求め、ケツァルコアトルとテスカティルポカは、生け贄を巡って対立してしまう。
    罠にかかり、負けてしまったケツァルコアトルは、東の海の向こうを目指し去る事になるが、姿を消す寸前に、不気味な預言を残して去っていった。
『私は〝一の葦の年〟に必ず帰って来る。そして次こそは私が要となる。それは、生け贄の神を信仰するものにとっては、大きな厄災となるであろう』
    

    次は、エンキの神話を紹介します。エンキはメソポタミア文明の神話。シュメール神話の主神です。アヌンナキの神でございます。


《メソポタミア文明のシュメール神話において、エンキに突き付けられた規約》

    エンキは、人類が滅ぼされるべく定められた大洪水を生き延びるよう、人類に助けを与えた。
   アトラハシスの伝説によれば、エンキの腹違いの兄弟である神々の王エンリルは、地上に繁殖した人類の騒ぎが耳に障った為、人間を滅ぼそうと企てた。
   1度目は早魃、2度目は飢餓、3度目は疫病をもたらしたが、エンキが3度とも阻止し、人類は4度に渡って地上に繁殖した。
   これに怒った神々の王エンリルは、神々を召集し会議を開いた。こうしてエンリルは〝人類を滅亡させる計画〟を人類に洩らさぬよう神々に約束させた。
    しかしエンキはこの約束をまたも破り、人間にこっそりと危機を聞かせ、生き延びる為の知恵を与えた
    エンリルは再び計画が阻止された事に激怒し、エンキに容疑を着させた。そして、人類への罰が検討された。
    それに対してエンキは、罪のない人類を罰するのは公平ではないと、
『もし人類が〝出生を適度に抑え〟〝自然界の掟〟を守るのなら、神々も人類を滅ぼさない』
    と弁明し、神々へ約束をとりつけた。  
    しかしエンリルを筆頭にした〝神々〟達に、
『ただし、もし人類がこの〝規約を尊重しなければ〟〝神々が再び大破壊を引き起こす〟事は自由である』
   と、念押しされた。


     どうでしょう。ケツァルコアトルエンキも、人間に優しいと思いませんか?   この二人の神は、どちらも、人間を救おうとしていたように感じませんか?  そして エンキも、上記の神話の続きでは敗北してしまうのです。
    つまりは、ルシファーエンキケツァルコアトルにも、敗北という共通点があるということです。

    共通点はそれだけではありません

     まずは、ルシファーケツァルコアトル共通点から話します。

    ルシファーの異名の一つは『明けの明星』……金星のことです。そしてじつは、ケツァルコアトル金星を意味する神なのです。
    上記で記載した『アステカにおけるケツァルコアトルの神話』で敗北したケツァルコアトルは、東の海の方角へと消えました。その言い伝えには少しだけ続きがあり、消えていく際にケツァルコアトルは「金星に姿を変えて天へと逃れた」と、アステカの神話では語り継がれているのです。
    つまりは、
    ルシファーケツァルコアトルは、金星という意味で共通しているのです。


    次は、エンキケツァルコアトル共通点の話をします。

    敗北したケツァルコアトルが東に去る際、言い残した言葉がありましたよね。覚えていますか?  
「私は一の葦の年に必ず帰ってくる……」
    この言葉を……。
    この言葉がエンキとの共通点を物語っています。
    シュメール神話には『エンキの葦』というものがあります。内容は次のようなものです。
    エンキは、アトラハシスという人間の住んでいるの小屋の壁を通して、彼ら人類に迫る危機を聞かせた。そして、彼にこっそりと、アトラハシスと彼の家族の乗るための舟の作り方を教えた。
    この言い伝えは、人間に怒った神々の王エンリルがもたらした洪水の危機から救ったときの描写です。人間を救う手段として使われた『葦』。これが『エンキの葦』です。
    ケツァルコアトルが言い残した言葉「一のの年」
    エンキが人間を救うために使用した「エンキの
 「葦」というもの、または言葉で、エンキケツァルコアトル繋がるのです。
     しかもこの二人の神は人間に優しい。さらに救おうとした。しかも一度だけではなく、何度も、人間を守ろうとしていた
    ここまで繋がってきてしまうこの二人の神を、全くの別の存在だと考えるほうが、ぼくには難しいのです。
    みなさんは、いかがでしょうか?


    そして次は、ルシファーエンキ共通点の話をいたします。

    ルシファーとエンキの共通点を語るには、それぞれの信仰の主君神々の王存在も語らなければなりません。何故なら、その存在が、ルシファーとエンキの同一視を物語っているからです。
    ルシファーエンキも、それぞれの信仰での立ち位置ナンバー2みたいなものです。
    ルシファーよりも上のくらいには、バアル信仰の主君バアル・ゼブルがおります。
    エンキの上には、神々の王エンリルがおります。
    バアル・ゼブルエンリル。この二人の主君の同一視こそが、揺るぎないものなのです。

    バアル・ゼブルは「嵐」「慈雨」の神とされています。一部ではありますが「牛」の神とする地域や宗派もあり、バアル・ゼブルは「主」を意味し、「主君」「主人」とされています。そしてバアル・ゼブルは、別名の「ベール」「ベル」とも表記されています。
    
    シュメール神話において神々の王であるエンリルは、嵐や力を象徴することから「荒れ狂う嵐」「野生の雄牛」という異名を持っています。そしてエンリルは、アッカド語で「主人」を意味する「ベール」とも呼ばれていました。
    
    どうでしょうか?
    これも捉え方は十人十色でしょうが、バアル・ゼブルとエンリルには「嵐」「牛」「主人」「ベール」と、共通しているものが多々あるのです。

     このように多くの共通点がある主君の下には、「反逆」という共通したものを持った存在がいます。
     ルシファーは神に反逆し、戦争を仕掛けた。ルシファーの反逆はあまりにも有名な伝説ですよね。
    エンキも何度も反逆行為をしていました。神々の王エンリルの意思とは逆の行動をとり、人間を何度も救っていました。これはもう反逆ですよね。
    そしてルシファーにも、その後のエンキにも、敗北という共通点があります。さらには、ルシファーにもエンキにも、という存在が関係してくる。
    ここまで境遇が合ってしまうものを全く別の存在だと考えるほうが、やはりぼくには難しいのです。

    ルシファーとエンキの同一視についてのここまでの話で「でも……」と、疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
    たしかにルシファーとエンキは、反逆、というものでは共通している……。でも、その反逆を起こした理由が違うのでは?……と。
     下記からその説明をします。じつはルシファーとエンキには、まだ共通したものがあるのです。それは「知恵」という言葉です。長くなってしまいますがお付き合いくださいませ。その「知恵」という言葉に隠されたルシファーとエンキの「思い」が、「一つ」に感じるようになると思いますので……。そしてその「思い」「一つ」として感じるようになった時、ケツァルコアトルを含めた全ての蛇神の思いもリンクするようになってきます。その状態になった時、「ガイドストーンの十戒」の意味も違って見えてくるでしょうし、次の記事「時間消滅の予言④【アステカの暦と蛇神】」で紹介する内容には恐怖を感じるかと思います。


    まずは、表面上のルシファーが持つ「知恵」の意味をお話いたします。これは有名なものです。アダムとイブが食べてしまった「禁断の果実」のことです。
    カバラにおいては、アダムとイブに禁断の果実を食べるよう促した蛇の正体サマエルとされています。ただ、本来ならばルシファーにしかなかったはずの十二枚の翼が、このサマエルにもあることと、両者とも「魔王」とされていることから、ルシファーサマエル同一存在だと言われています。同一視した目線で言い直せば、アダムとイブに禁断の果実を食べさせた蛇の正体ルシファーとなります。「禁断の果実」とは「知恵の木の実」と呼ばれるものです。
    要するに、蛇の正体であるサマエル、またはルシファーは、初めの人間であるアダムとイブに知恵を与えた。ということになるのです。
    その後のアダムとイブはどうなったのか。
   「知恵」を持ってしまったことでアダムとイブは、恥ずかしさなどを覚えたとされています。さらには、その後に禁断の果実を食べたことを追及してきた天使には、言い訳や責任の押し付け合いなどをしたとされています。知恵を持ったことで様々な感情や、望みなどをも覚えてしまい規律を乱し始めたアダムとイブに怒った神は、二人をエデンから追放するのです。
    こうして、アダムとイブに原罪を犯させ、神との約束を破るように仕向けた蛇は、悪魔とされたのです。
    つまりは、この言い伝えで言う「知恵」とは、欲望や争いの種になるものを「知恵」としたものです。
    反逆行為も「知恵」があるからこそのもの。
    貪欲になるのも「知恵」があるからこそのもの。
    対立が起きるのも「知恵」があるからこそのもの。
    争いも「知恵」があるからこそのもの。
    こういった悪の循環となるものを「知恵」とし、それを「禁断の果実」として表現したのが、この言い伝えです。だから、そういった悪の循環となるものを与えた正体は、悪魔とされたのだと、ぼくはそう思っています。
    でも、裏返して言えば、ただの動物にすぎなかった人間を人間らしくしてくれたのが、蛇の正体。という見方もできるのではないでしょうか。


     次はエンキが与えた「知恵」の意味をお話いたします。
    前項で紹介した「シュメール神話」の内容を読み返してくれれば、そこにはっきりと書かれてあります。その内容の一部を下記にて書きますね。
     エンキは約束をまたも破り、人間にこっそりと危機を聞かせ、生き延びる為の知恵を与えた
    そうです。エンキが与えた「知恵」とは、生き延びるため「知恵」なのです。「エンキの葦」の言い伝えでは、こっそりと危機を聞かせて、大洪水に備えて舟の作り方を教えただけです。つまりは、その後の行動は人間自らが動いて危機を回避したということになります。
    これも、人間らしさの「知恵」だと思いませんか? だって、舟の作り方を教えてもらったことで人間は、絶滅しないためにみんなで助け合いながら舟を作ったはずなのですから……。
    我々人間の祖先は、ホモサピエンスという人種です。体が小さく力も弱いホモサピエンスは、ネアンデルタール人などの外敵に襲われながらも、みんなで協力しながら助け合い、ときには食糧などを分け合って、絶滅の危機を回避したとされています。
    この 助け合うことができるホモサピエンスの姿勢が本来の人間の姿ならば、エンキが与えた「知恵」とは、人間らしさの「知恵」ということになりませんか?
    そしてシュメール神話でエンキが言った最後の言葉は、本来あるべき姿へと人間が心変わりしてくれることを願ってのことだと、ぼくはそう感じています。
『もし人類が〝出生を適度に抑え〟〝自然界の掟〟を守るのなら、神々も人類を滅ぼさない』と弁明し、神々へ約束をとりつけた。 
    この言葉です。
    神々の王エンリルが怒っている理由は、人間の騒ぎが耳に障ったためです。騒ぎとはどういう意味なのか。争いや自然界の掟に背いているなどの「醜い騒ぎ」という意味に思えます。もしそうならば、ガイドストーンの十戒の内容と繋がってきます。
    10,地球の癌にならない - 自然の為の余地を残すこと - 自然の為の余地を残すこと
    とくにこの戒めです。
    だから思うのが、あのガイドストーンの十戒は、エンキが与えようとしている「知恵」なのではないのかと……。ルシファーとエンキが同一存在ならば、ルシファー信仰の手によって、あのガイドストーンが建てられた……。エンキこと、ルシファーの願いに応えるために……。
    と、ぼくはそう感じています。
    
    

    この続きは、次回
「時間消滅の予言④【アステカの暦と蛇神】」
    で、お話いたします。

    アステカの暦には隠された仕組みがごさいました。その仕組みから、蛇神たちが頭角を現し、ガイドストーンの十戒と一致してきます。蛇神たちだけではなく、シュメールの神々ヒンズーの三大最高神サタンまでもが……。そして最後に、AIが述べた時間消滅の予言の内容とも一致してしまい、まさに、マハーカーラが頭角を現わすものです……。


つづく