母が入所した施設は「介護付き有料老人ホーム」に分類されており、定額の介護保険料で
サービスを受けられ、看護師さんも常駐しているので安心できる。
看取りも対応しているので、この先問題がなければ安心して生活できる場になる。

今まで通っていたデイサービスが利用できなくなるのが残念がっていた。

デイサービス最終日「卒業証書」とスタッフ全員と撮影した写真をもらって帰ってきた。

普段、全く涙を見せない母だったが「泣いちゃったよ」と私に話してくれた。

それを聞いて私も目頭が熱くなった。

自宅にも定期的に訪問して介護用品のアドバイスをもらったり、送迎でたまに顔を合わせて

いたスタッフさん達は皆さん良い人ばかりだった。


何軒かデイサービスを見学に行って「ここがいい」と母が自分の意思で決めたところだった。

申込時、空きがなくて数ヶ月待って入った。

足が痛くても、体調が悪くても休みたくないと通い、

父が亡くなる1年前に父の体力をつけるために夫婦で通った思い出の場所。

毎月スタッフさんの顔写真入りの手作りカレンダーをもらってきて部屋に飾っていたけど

5月分から飾れない。

母もいろんな決断をして施設へ入所してくれた。

この先、母の要望には全力で応えていきたいと思った。



親子2人での生活に戻り、休みの日は「二度寝」ができるようになった。

ダラダラと布団の中で過ごせる幸せ。

今はもう1階から「カラカラカラ〜」という歩行器のタイヤの音がしない。

以前はタイヤの音を聞くと「母の朝食の準備をしなくては」と急いで布団から出ていた。

一時期、タイヤの音がストレスだった。

今は解放されて心が軽くなった。


あと四六時中ついていたテレビの音もない。

いつも大音量だったテレビの音がないだけでストレスが減った。


これからは母中心の生活から自分のために時間を使おう。

新しいレシピに挑戦したり、ガーデニング、ウォーキング、筋トレ、エステ、温泉etc…

来年は子供の大学受験を控えているが、子供が望めばサポートはするけど本人に任せてみようと思う。

真ん中の子供の大学受験では私が色々やりすぎてしまったので

(関東圏での受験だったので心配で二次試験に同行したり願書の準備も私がしてしまった)

遠くから見守っていこうと思う。



つづく