母の便失禁を防ぐためにはどうしたら良いか考えた。

*下剤の乱用をやめる
*ウォシュレットの使用を控えるor肛門を刺激して便を出さない
*紙パンツを履く

3つ提案したが、どれも受け入れてもらえなかった。
そのうち私の体調不良が続き、従姉妹が心配してきてくれたので母の現状を話した。
それを聞いてこのままでは私が倒れてしまうと思い、母の妹が上の3つを直接母に話してくれた。
その場では納得したようだが、何一つ実行されなかった。

そして再びトイレでの大惨事が起きた時、私は我慢の限界で母に言った。
「このままだったらもう同居はできない」と。。。
母は何も言わなかった。
ちょっと可哀想なことを言ってしまったかな、、、と思った。

それからは私たちが家にいる時はポータブルトイレを使うようになった。
下剤も私が管理するようにし、紙パンツは夜から朝にかけて履くようになった。
汚した下着は自分で洗濯してもらった。
これだけでもかなり負担とストレスは減った。


もっと早くにそうしていればよかったと思った。

ただ、ポータブルトイレの使い方にも問題が発生していた。
常に寝室から異臭がするようになり、LDKと隣接している為食事中は辛かった。
自動ラップ式のポータブルトイレだったのだが、ある日便器の中を見ると便が放置されていた。
「(便が)少ししか出てないから」と処理をしていなかったのだ。
ラップはたくさんあるから大丈夫だよ、と伝えた。

そうかと思えば今度は汚れた紙パンツが放置されて異臭を放っていた。
1回づつ捨ててと頼んだら「勿体ない」と言う。
大量に紙パンツの在庫があるのに。。。
何を言っても言い訳ばかりなので、本当に嫌気がさしていた。

ある日、車で出かけた時も紙パンツを履いたか確認したら履いてると言っていたので
1時間ぐらいのドライブに行った。
途中異臭に気がつく。嫌な予感が的中。ズボンもシートも汚れていた。
案の定、紙パンツは履いてなかった。
逆に認知症であって欲しかった。。。

終わりなき介護 

つづく