1階で寝ている母の物音に敏感になって、夜中にドアをバンっと開ける音で
目が覚めるようになった。
腎臓病で水分制限があるため便が出ずらい。
その為毎日下剤を服用していて、深夜~朝方に便意を感じるらしい。
部屋にポータブルトイレも置いていたが、ウォシュレットを使用するので
深夜でもトイレまで歩行器で移動していた。
夜なので転倒だけが心配だった。
母にドアを開けるのをもう少し静かにしてと頼んでみた。
そしたら歩行器で通るのに勢いよく開けないと通れないという。
毎晩決まった時間に目が覚めて眠れなくなっていた。
私はフルタイム勤務なので、昼食は準備だけして近所に住む従妹に来てもらい
温めて出してもらって食べ終わったら後片付けをお願いした。
休日も母の朝ごはんの準備があるので気になってゆっくり寝ていることができなかった。
いつも気を張って生活していたと思う。
ある日、前日に飲み会があったので朝食に菓子パンを用意しておいた。
飲み物は冷蔵庫に入っているので問題ないと思い、その日はアラームなしで寝た。
早朝に呼び出しブザーの音で目が覚めた。
もしもの時のため、歩行器にブザーを付けていた。
それが鳴ったので慌てて起きてリビングへ行くとキッチンに母がいた。
「どうしたの?」
「コーヒーメーカーの使い方がわからなくて…」
「そんな事でイチイチ(ブザーを)押さないで」
と、私は切れ気味で母に言った。
「ブザー押してないよ、勝手に鳴った」
と言い始めた。
それからと言うもの、自分の都合が悪くなったらすぐ嘘をつくようになった。
私も話しても拉致があかないので、嘘も聞き流すようにしたが
段々我慢の限界が近づいてくる。。。
つづく