イタリアンレストランでバイトしていたS君の話。
そのパーキングには1~20まで番号が振られた駐車スペースが
あったのだが、店内が混み合う時間帯、パーキングがほぼ満車状
態でもどういうわけか、いつも同じ14番が空く。
たまに誰かが停めたとしてもすぐ帰る、そこに停めかけている途中
で違うところが空いたのをみてわざわざ停めなおすとか、とにかく
何となくという感じで、14番が空く。
別に停めにくいわけでもない。
どちらかといえばすぐ車を出しやすい位置にあった。
オーナーによると、開店のため土地を購入した時からパーキングは
あって14番にずっと一台の廃車が停められてたそうだ。
地主に処分してもらいたかったが、開店までずるずるとそのままに
なり結局、営業開始一年後に自腹で処分したとのこと。
それだけならバイト先のなんとなく不思議な話、で終わる。
自分がバイトしていた間にそのパーキングで喧嘩があり、少年が刺さ
れて亡くなった。
地元のヤンキーの子で、年齢が14才。
刺されて倒れていたのが、その14番だった・・・。