サラウンド・スピーカーの調整③(フロント・ハイトSP編 その2) | 「高音質的ホームシアター」

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天井への取り付けにあたり、SPブラケットの選定には結構悩みましたが、まずは素材の

強度が何よりも重要です。
地震でSPが落ちてきたなんていったら、とても洒落になりませんから。(汗)


次にSP設置後でも角度を容易に調整が可能な事でしょう。
ここはサラウンド・バックSPと大きく異なる点ですが、人間の耳は前からくる音にはとても

敏感に反応する為、フロント・ハイトSPから発せられるような効果音であってもシビアに

音源をセンスしてしまいます。
なので、聴きながら直ぐに微調整が出来るような機構を備えたブラケットが必須になる

のですが、そんな中で条件的にピッタリだったのが、「ヤマハ製SPM-50S 」でした。
金属製でかなりシッカリしており、対応するSPから推測しても強度と耐荷重はそれなり
に高そうな感じでした。


角度調整は六角レンチを使って行いますが、仰角に関してはスプラインが切ってある為、
無段階の調整は出来ないのですが、まあ、フロント・ハイトにそこまでシビアな仰角は
要求されませんので、逆に左右差が出にくい構造はメリットと言ってもいいでしょう。
むしろ、セッティングにおいては左右の振り角の方が重要かと思っていますが、ここの
部分は無段階調整が可能ですので全く心配は要りません。


私の部屋の天井は補強が何も入っていない単なる石膏ボードですが、ブラケット・ベース

をタッピングネジで固定する部分には以前から愛用している「石膏ボードを固めて強化す

るスピード・ミニ10」を使いました。

このスピード・ミニ10は挿入したスポンジを硬化させて壁に強度を持たせるポリウレタン

系樹脂の充填剤ですが、かなり強力なのでDIY派の方にはオススメの逸品です。


フロント・ハイトSPの設置場所はフロントSPの若干内側になるようにしています。
ドルビー社の提唱ではフロントSPよりも展開角を広く、よって外側に来るように設置する

仕様となっていますが、PLⅡzモードの動作を見ていると、どうもサラウンド・バックSPを

リア側の独立したSPとしては見ておらず、フロント・ハイトSPを含めた4本を1セットとして

空間を演出しているのではないかと思えました。(あくまで主観ですが)


その性質を考えると、サラウンド・バックSPと正対する形、つまりメインSPの若干内側に

来るように設置してやる方が音の繋がりは自然になるのではないか思ったからです。

ですので、イメージ的にはフロントSPとサラウンド・バックSPの中間にフロント・ハイトSP

があるよな感じです。