* Budingerによる土壌分析、次はXRD(X線回折)のデーターを提示します。
X線回折は汎用性の高い非破壊分析手法であり、粉末サンプル、固体サンプル、絵は太サンプルの相組成、結晶構造、配向などの物性を分析するために使用します。
X線回折は、化合物によって原子の並びの周期性が異なる特性を利用した、基本的な分析手法であります。
結晶性物質にX線を照射して現れる回折線を計測し、データベースと照合することで、試料の結晶構造や分子構造を調べる事ができます。
Fig21.:D-3リング土壌のXRD回折パターン
右上に手書きで記載がありますが、QはQuartz(石英)、MはMicrocline(微斜長石)になります。
Fig22.:C-3リング土壌のXRD回折パターン
横軸は回析角度(2θ)、縦軸が回折強度(CPS)になります。
回折角度2θは物質の格子面間隔dに、回折強度は原子や分子の並び具合と原子種に依存します。ピークの幅は、決勝粒の大きさや結晶の歪み等に依存する結晶性によって決まります。
未知物質と既知物質のX線回折パターンを比較して、各ピークの位置や強度比が一致するかを確認し、一致すればこれら2つの物質が同じであると見做します。これを同定と言います。
Fig23:A-2リング土壌のXRD回折パターン
右上、Q、Mは既出であるが、AはAlbite(曹長石:ケイ酸塩鉱物の一種)である。
Fig24:A-9対照土壌のXRD回折パターン
Fig25:中央の対照土壌のXRD回折パターン
Fig26:C-8対照土壌のXRD回折パターン
XRD分析法は、どんな結晶質の材料でも検出して、特定します。
データは、すべてのサンプルのために土壌のミネラルを示します。
これらは、大部分は石英とより少ない量の長石、粘土と確認されます。
リングと対照土壌のどちらかが、熱のような物理的影響への暴露がなかったか検出するについて、その有意差はありませんでした。
もしシナリオがあれば、リング土壌の粘土は変化しました、すなわち、それらは脱ヒドロキシル化されるでしょう。
更に、変更が長石と石英にあるでしょう。
回折パターンは、図21 - 26の中で表示されます。
Fig27:D-3リングの水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
Fig28::C-3リングの水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
横軸は共鳴周波数、縦軸はシグナル強度になります。
H NMRスペクトルでは磁場中の試料に電磁波を照射し、水素原子による電磁波の吸収(共鳴)を測定することで有機化合物の構造に関する様々な情報(官能基の種類、水素原子の数、隣接する官能基の組み合わせ等)を得ることができます。
Fig29:A-2リングの水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
Fig30:A-9対照の水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
3つの重要なテスト(FT-IR、 H NMR、IC)を用い、抽出物を構成する成分の種類に関する適切な情報を提供しています。
湿った物質が水性抽出物を支配しています。 これは、デルフォス環境に固有の物質とはかなり異なったレベルであることが示されています。
水溶解度、色および元素分布に関する以前のデータの他に、腐植物質が特に低分子量フルボ酸であるという証拠が多い。
さらに、リングの抽出物が非常にわずかに上昇したレベルの硫酸塩およびリン酸塩を含有するという兆候があります。
抽出物(Fig27~32)の H NMR(プロトン核磁気共鳴)スペクトルは、リング土壌及び対照土壌の腐食質の構造を物語っています。
得られたフミン酸ナトリウム塩の照合同様、フルボ酸やフミン酸の参考文献での照合にて、特徴的な共鳴ピークが優勢である。
以前の試験と同様に、これらのデータは、腐植物質がリング抽出物および対照抽出物の両方において、特にフルボ酸であることも示しています。 これは、フミン酸からのデーターと、高度に酸素化された(CH / CH2アルファ - 酸素、3.3-5.0ppm)および低脂肪族性の性質(アルキル基上のターミナルCH3およびアルキル基上のブランチCH2 CH3、0.7-1.7ppm)の比較によります 。
Fig31:中央対照の水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
Fig32:C-8対照の水抽出のプロトン核磁気共鳴スペクトル
*その6.に続く・・・・・・・・・
@Kz.UFO現象調査会





