今日は へーぜ(普段)子供と関わる事が少ないので映画に行きたいと子供に言われホイホイと運転手&チケット準備係をしてきました 石川県小松市安宅町にある海屋 木下造船所の郁雄です。
自分たちでポップコーンやジュースを買いに行き、一度ボクの所へ戻ってきて「ほんなら行ってくるわ!バイバーイ」って声掛けや労いがあるのかと思って椅子に座って待ってたら、一目散で入場して行っちゃった。
コラーっ! お前らコラーーーーーーーーっ!! よっぽど嬉しかったんやろな(笑) そーしとこ。
され、昨日に続き今回は「プロペラがスリップするのは何でなん?」って事を知って貰い参考になればいいなぁ~
ちなみに昨日のブログはコチラ→https://ameblo.jp/kz-marine/entry-12395801968.html
昨日のブログを見て頂いたら分かって貰えるように、船内外機のドライブや船外機のプロペラは、極端に言うとゴムで繋がってます。
ZAN!!
プロペラを半分に割った状態のイラストです。
・赤い部分がプロペラシャフトのスプラインの部分と噛み合います
・黒い斜線部がゴムブッシュの部分です。
・青い部分がプロペラの羽根の部分です。
プロペラはこの3つで構成されてます。 で、プロペラシャフトと赤い部分はスプラインでガッチリと噛み合います。そして、青い羽根の部分と赤いスプライン部は、黒いゴムブッシュで繋がってます。
この構造になっているのには、もちろん理由があります。
それはプロペラが回転している時に漂流物や石や岩に衝突したときは、物凄い衝撃になります。 その時、プロペラシャフトやギアボックス内部を衝撃を柔らげたり保護する役割があります。
プロペラに大きな衝撃や負荷が掛かっても、ゴムの部分で衝撃を吸収する構造です。
そしてゴムですから消耗品的なモノとも言えます。
そぅです、昨日のブログ記事がそうです。 何か漂流物やゴミに衝突した訳でも無いのに突然スリップするコトがあります。 経年劣化や日々の負荷が原因です。
?負荷?? ドユコト?? ってなりますよね。 ボクも昔なってました(^_^;)
プロペラって、けっこう大きな負荷がかかってます。
例えば、
① 自分1人の時よりも、仲間も乗船してる時。
船の走りが重いでしょ
② 穏やかな凪の時よりも、波や風、ウネリがある時。
船の走りが加速したり失速したりスムーズ(均一)ではないでしょ。
③ 前・後進での行き足(勢い)が収まってないのに反対ギアを入れ行き足を止める時。
こりゃ負荷かかってますよね。
上記のような状況の時にはプロペラの負荷が大きくかかってます。
もっと簡単な目安としてエンジン回転も目安になりますよ。
① 1人で乗ってるときより、エンジンの吹き上がりが遅かったり
② エンジン回転が上がったり下がったり
③ 強引にエンジン回転を上げようとしてますよね
思い当たりますよね。
エンジン回転や船速がなかなか上がらない時は、プロペラの負荷が重いからエンジン回転に影響してくるんです。 回転出来ないんです。
ボクが考える一番負荷がかかってのは、②の状況だと思ってます。
気持ちよく走って波を乗り越え、次の波にぶつかった時に急に失速し体が飛ばされそうになりますよね。 その時の状況だと、タダでさえ負荷がかかってるのに急に船が波にぶつかり船は失速するけど、プロペラには一気に凄い負荷がかかります。じわじわと掛かる負荷とは比べ物になりませんよね。 一瞬ですから。 ツタワッテルカナァ・・・(^_^;)
波がある時は、負荷が掛かったり負荷が抜けたり、掛かったり抜けたり、、、この繰り返しです。 ゴムが縮んで伸びて縮んで伸びて、、、 さらに同乗者がいれば船が重くなり尚更です。
ね! そう考えると、そうとう負荷かかってるでしょ。 プロペラって頑張ってるでしょ。
そんなに頻繁に前・後進してないよ。 目的地へ付いたら船を流してるから、船を風や潮に立てて釣るコトはしてないから! アンカー打ってますから! 負荷は少ないですよ って方も多いと思いますが、上記のように負荷がかかればゴムも痛みますよね。
これからは、同乗者やエンジン・船体は勿論、プロペラへのダメージも少し意識して安全航行してみて下さいね。