ダスティン・ホフマンが
75歳にして監督デビューを果たした
カルテット!
人生のオペラハウス
QUARTET
を観て来ました。
元音楽家たちばかりが暮らす老人ホームを舞台に
ホームの存続のために元プロ達が復活コンサートを企てる
いわゆる音楽サクセスストーリーです。
マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ
この元四重唱カルテットを演じるイギリスの4人の名優以外の老人たちが
全て元プロの音楽家、声楽家、アクターであることが、
この作品の強味であると同時に弱点にもなってしまいました。
四重唱再結成の紆余曲折を経て
クライマックスは、老人ホームでの音楽会になるワケですが、
メインの4人以外は音楽のプロですから
昔取った杵柄を惜しみなく披露出来きて流石と思わせるのですが、
肝心の四重唱は、名優なれど声楽家ではないのでラストが…(^_^;)
そもそも音楽(歌)と云う最大の武器を持ちながら
使わないというのはいかがなものでしょう?
ダスティン・ホフマンは、総じて及第点な演出ぶりでしたが、
ラストの詰めで回避出来ない欠落を補うもうひと工夫があると良かったかな~と思います。
あとサクセスストーリーとは云え
もともと才能のある人たちの物語りであり
苦労して…云々という部分がほとんど皆無なので
その辺も今ひとつ盛り上がらなかったです(T_T)