みなさん、さようなら | 今日も映画馬鹿。

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映画あれこれ。ときどき音楽。たまに戯言。おまけに麺。






もはや風物詩的な楽しみになって来た



中村義洋監督
濱田岳主演 



コンビによる新作



みなさん、さようなら



 を観て来ました。






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監督・脚本
中村義洋

原作
久保寺健彦

脚本
林民夫



キャスト
濱田岳
倉科カナ
永山絢斗
波瑠
安藤玉恵
志保
ナオミ・オルテガ
田中圭
ベンガル
大塚寧々






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日本特有の都市型集合住宅環境である団地を舞台に

小学校卒業以降、一生団地の敷地内で暮らす決心をした

悟(濱田岳)の姿を通して現代の日本社会に潜む影を滲ませる

極めてシュールな作品でした。





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悟は、引きこもりとは違い

常に規則正しい生活をを送り

ジョギングやら大山倍達に魅せられて空手の自主練習

さらには団地内の人は自分が守ると誓い

小学校時代の同級生の部屋を毎夜パトロールする始末。





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悟には、中学時代の登校拒否仲間の薗田憲明(永山絢斗)と云う友達がいるし

予定通り16歳になったらめでたく敷地内の洋菓子店に就職出来たし





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隣室に住む幼馴染みの松島有里(波瑠)とは

それ相応の青春時代のほろ苦い経験も出来て





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さらには、好きだった可愛い同級生の緒方早紀(倉科カナ)とつき合い

やがて婚約と云う幸せな人生に思えたのですが…





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中盤で悟が団地内から出られなくなった本当の理由が明かされると作品の流れが一変します。



同時に同級生がどんどん引っ越して居なくなり寂れていく団地の景観は、

あたかも日本の地方都市の過疎化と同じ状態を表しているかの様です。



予告編で感じた何処となく棘のある趣きそのままに

本編も後半に向け辛辣さを増して行きますが

ラストで悟を本当に守っていたものが分かると

悟と一緒に観客も解き放たれる件が切なくも愛おしい気持ちにさせられます。





今までの伊坂幸太郎原作ものとは一味違うテイストですが、

中村義洋監督と濱田岳コンビによる新機軸として

非常に興味深い作品になりました。










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