前回までのお話で『経済』は
・量で見て
・国家を構成する5部門を理解して
・負債の種類にも大きく外貨建てと自国通貨建ての
2種類がある事
を理解して頂けたかと思いますが。
我々国民(家計)として重要な政府への要望は『暮らしを安定して貰う事
=景気をよくして貰う事』だと思うのです。
その為に政府(と日銀)は存在していると言っても良いくらいです。
ですがその政府のお話の前に
先ずその「景気が良い状態」とは何か?を理解する事が重要です。
これが意外に皆さん薄ぼんやりとしか分かって無い。
今回はこの「景気」とはつまり何かを大まかに説明して行きましょう。
景気が良いとは・・・
「デフレーション」なのか?
これは違います。
過去から現在まで不況の状態はほぼ「デフレ」です。(世界大恐慌・昭和恐慌など)
『モノ>カネ』なので
モノの価格下落→企業収益低下→賃金低下・雇用悪化→家計の購買力低下→
低価格品目しか売れない→低価格競争→企業収益悪化
のループが起きますね。所謂デフレスパイラルです。
では「インフレーション」なのか?
ここに軽く落とし穴があります。
「超」インフレの状態は流石に社会が異常を来たしている場合です。
極端に『モノ≪カネ』なので
モノの価格急上昇に賃金の上昇が全く追いつかず、必要な生活用品が
買えないなどの現象が起きているのでこれは流石に違います。
この状態は特殊な状況でしか起こりません。
「モノ」の量を支える要因は幾つかあり
・生産能力
・インフラ整備環境
・障害無い貿易環境
などなどです。
これらが壊滅的なダメージを受けると物価は急上昇します。
モノが消費者の手元に来る環境が毀損している状態ですからね。
大抵は戦争か極端な失政以外では起こりません。
そこで結局コレだろうと世界が共通認識出来る・・というか景気が良いとされる
時期を鑑みたら「年率3~5%(~8%までと諸説あり)くらいのインフレーション」
が景気のよい状態という事のようです。
『マイルドインフレ』などとも呼ばれたりするようです。
これは若干の「モノ<カネ」状態ですね。
物価のなだらかな上昇により企業収益向上→賃金上昇・雇用拡大→家計の
購買力上昇→更なる企業収益向上・・・のよいループが出来てくる訳ですね。
なので現在の日本「以外」の政府・中央銀行はこのなだらかなインフレを目指しています。
世間では「インフレ=悪」的な発想が蔓延してますが、インフレにも種類があって
この『マイルドなインフレ』はむしろ歓迎すべき事なのだと言えます。
日本の高度経済成長期というのが正にこのマイルドなインフレであったようです。
今の日本はデフレが約20年続いておりそろそろこのマイルドなインフレでの
経済成長を待望する世論が出始めているようです。
私もソレを望んでいます。
ちなみに「スタグフレーション」とは?
新しく出てきた言葉ですが、これは特殊な現象で物価が上がっているのに賃金が
低下して行く事です。デフレ下にエネルギー問題などである品目の価格上昇がその他の物価
を吊り上げたりする事が稀に起こったりします。その他にも現在の韓国のようにデフレ下で
の通貨下落で輸入品目が高騰し賃金低下な中で物価が上昇するというような場合もあります。
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・量で見て
・国家を構成する5部門を理解して
・負債の種類にも大きく外貨建てと自国通貨建ての
2種類がある事
を理解して頂けたかと思いますが。
我々国民(家計)として重要な政府への要望は『暮らしを安定して貰う事
=景気をよくして貰う事』だと思うのです。
その為に政府(と日銀)は存在していると言っても良いくらいです。
ですがその政府のお話の前に
先ずその「景気が良い状態」とは何か?を理解する事が重要です。
これが意外に皆さん薄ぼんやりとしか分かって無い。
今回はこの「景気」とはつまり何かを大まかに説明して行きましょう。
景気が良いとは・・・
「デフレーション」なのか?
これは違います。
過去から現在まで不況の状態はほぼ「デフレ」です。(世界大恐慌・昭和恐慌など)
『モノ>カネ』なので
モノの価格下落→企業収益低下→賃金低下・雇用悪化→家計の購買力低下→
低価格品目しか売れない→低価格競争→企業収益悪化
のループが起きますね。所謂デフレスパイラルです。
では「インフレーション」なのか?
ここに軽く落とし穴があります。
「超」インフレの状態は流石に社会が異常を来たしている場合です。
極端に『モノ≪カネ』なので
モノの価格急上昇に賃金の上昇が全く追いつかず、必要な生活用品が
買えないなどの現象が起きているのでこれは流石に違います。
この状態は特殊な状況でしか起こりません。
「モノ」の量を支える要因は幾つかあり
・生産能力
・インフラ整備環境
・障害無い貿易環境
などなどです。
これらが壊滅的なダメージを受けると物価は急上昇します。
モノが消費者の手元に来る環境が毀損している状態ですからね。
大抵は戦争か極端な失政以外では起こりません。
そこで結局コレだろうと世界が共通認識出来る・・というか景気が良いとされる
時期を鑑みたら「年率3~5%(~8%までと諸説あり)くらいのインフレーション」
が景気のよい状態という事のようです。
『マイルドインフレ』などとも呼ばれたりするようです。
これは若干の「モノ<カネ」状態ですね。
物価のなだらかな上昇により企業収益向上→賃金上昇・雇用拡大→家計の
購買力上昇→更なる企業収益向上・・・のよいループが出来てくる訳ですね。
なので現在の日本「以外」の政府・中央銀行はこのなだらかなインフレを目指しています。
世間では「インフレ=悪」的な発想が蔓延してますが、インフレにも種類があって
この『マイルドなインフレ』はむしろ歓迎すべき事なのだと言えます。
日本の高度経済成長期というのが正にこのマイルドなインフレであったようです。
今の日本はデフレが約20年続いておりそろそろこのマイルドなインフレでの
経済成長を待望する世論が出始めているようです。
私もソレを望んでいます。
ちなみに「スタグフレーション」とは?
新しく出てきた言葉ですが、これは特殊な現象で物価が上がっているのに賃金が
低下して行く事です。デフレ下にエネルギー問題などである品目の価格上昇がその他の物価
を吊り上げたりする事が稀に起こったりします。その他にも現在の韓国のようにデフレ下で
の通貨下落で輸入品目が高騰し賃金低下な中で物価が上昇するというような場合もあります。

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