前回の続きで、今度は所謂「政府の借金」の種類について進めて行きたいと思います。


先ずは日本と丁度良い比較が出来る国家があります。


韓国ですね。


なんであそこまで経済が困窮してしまいアメリカとFTAを結ぶまでになったかって言うと。
政府も家計も企業も「外国通貨建ての借金」を多大に負ってしまっているからですね。

ウォンではなくドルで返さないといけないもんだから兎に角大変なのです。

韓国政府はウォンは発行できてもドルは発行できませんから。
発行したら戦争が起きますねw


ちなみにテレビなどのマスコミは全然あの国の困窮ぶりを報道していない様子ですが。。
(マスコミが言う好調な国がなんで日本に通貨スワップの要請をしないといけないのか謎です。)


で、日本です。
政府の借金は自国通貨建て(円)。
まぁ究極自分で刷ればいいだけなんですね。
勿論インフレ回避の為にソレはせずに国債発行しますが。


それで、その国債を発行する裏付けになる部門がまさに純資産が莫大にあった「家計」ですね。


家計は金融機関にお金を預けます。(皆さんも殆どの人が銀行等に預金しているかと思います。)
で金融機関は預かったお金には利子を付けて「いつか」皆さんに返す時が来ますね。
そうすると金融機関はただ、預かっているだけではお金(元本)は減っていく事になりますので、
なんとかその払うべき利子の分と自らの運営資金を「運用」して生み出さなければならないのですね。
そうするとなるべくリスクが少ない商品で運用したい訳です。

そこで「国債」となる訳ですね。(勿論他の運用方法を同時に採ってますが)

なにしろ金利が低い。金利とはリスクですから低いほど安全という事になります。
高金利はペイバックが大きい分発行元の破綻リスクが高いので恐ろしいですからね、人様から預かったお金でソレはなかなか手を出せないでしょう。

そんな訳で簡単に言えば日本政府の国債を運用しているその9割以上が国内です。残りの1割未満の海外金融機関も確か円建てだったような。。

だから家計が直接国債を運用している自覚はないでしょうが結局金融機関を通して日本国債の運用をしている
訳なんですね。


ちょっと話が逸れましたが

借金の種類には大きく分けて2つあり

外国通貨建ての借金』と

自国通貨建ての借金

があり、前回お話した通り『自国通貨建ての借金』を政府がしている場合
いつでも『通貨発行権』を行使できるという絶対的な担保が存在しているので

過剰な心配は要らないという事ですね。



それなのに『日本もギリシャみたく~』

てな事言ってる評論家さんは何見て危機感を煽っているのか不明です。


ギリシャはユーロという『通貨発行権』を持たない通貨での負債が多いから大変なんです。


尚、ユーロ発行元は欧州中央銀行です。もうギリシャ政府が勝手に刷れないんですね。。
ユーロの問題もいつか簡単に解説できたらと思いますが、根本原因はまさにこのユーロ加盟国が国家単独での通貨発行権を放棄した事によります。



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