まるで、株式相場が全ての理屈を無視して崩壊していくのではないかって感じがするような、全く不気味で理解困難な下落を繰り返す最近の相場でしたが、今日の上昇で、とりあえずホッと胸をなでおろした人も多かったのかなと思います。
今日の日経平均の上昇は181.02円(+1.27%)と久しぶりの大幅上昇なのですが、うわべの指数以上に内容は濃く、東証1部の値上がり数1506銘柄に対して値下がりはわずかに225銘柄(変わらず77銘柄)と、値上がり銘柄が圧倒的に多い状況であり、ここのところ激しく下落していたマザーズ指数は更に強烈で、上昇率2.90%に達し、内容をともなったまさに全面高の一日でした。
今日の上昇の理由についてですが、普通に考えると昨晩のNY市場が高値更新したことや、昨日の黒田日銀総裁の会見で、前回の時のように追加緩和をキッパリと否定するような自信に満ちたガッカリ文言を発しなかったということなのでしょうが、よくよく考えてみるとNYは今までも最高値圏にあったわけだし、総裁会見が前回よりもソフトだったとしても、追加利下げを発表したわけでもないので、今日の相場が全面高となった理由の明確な説明としては、どうもスッキリ来ないと思うのです。
ところで、昨日は東証33業種中で値下がり率トップ業種は証券株でした・・・・っていうか、最近は値下がり上位業種の常連が証券株で、値下がりトップになることも非常に多かったのですが、一転して今日の業種別の値上がりのトップは、すごく久しぶりかつ圧倒的に証券株でした。
証券各社は、大和証券G(8601)の14年3月期が過去最高益であったことに代表されるように、各社ともにアベノミクスの恩恵のフル寄与により非常に好決算でしたが、今期は今の段階ではどう考えても大幅減収減益は避けられないので、さすがに目立って大幅高するのは不自然ともいえるのですが、今日の証券株上昇の最大理由は、野村H(8604)の1億株(発行済株式数の2.6%、700億円上限)の自社株買い発表にあるように思います。
「みんな、黒田総裁も言うてはるように日本はこれからデフレ脱却するのやで。 すっかり弱気になって、何考えてんねん。 どう考えても、今の相場は売られ過ぎやろ。ここは買いのチャンスや!外人に振り回されてびびってる場合とちゃうでー。」と、北浜出身の証券界のガリバーが、怒りの自社株買いを宣言したように感じたのはきゅーただけでしょうか?
ん?そう考えると、今日の上昇の隠れたヒーローは、実は野村証券か???
コホン・・・・相場の習性として、全体としての先高観が強いときは証券株が一番に上昇し、先安観が強いときは証券株が真っ先に大幅に下落するのが通常といわれています。
ある意味、相場はムード次第。
北海道電力と九州電力が、日本政策投資銀行に資本支援を受けるとの報道で、収益や財務内容に不安があるとの思惑から大暴落したのが丁度1ヶ月前なのですが、今日は全く同じ材料で、経営基盤が安定するとの思惑から電力株が大暴騰という不思議な現象からも、ムードは良くなってきているのかも・・・
何とか、このまま頑張ってほしいものです。
エットー・・・ン・・・・、日経先物のナイト、少し下げてるな・・・・・。ヤッパリ底入れは気のせいか・・・・・
“Sell in May”の格言は、昨年も一昨年もビックリするほどの大当たりだったし・・・・・・
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