明日の大発会を前に、長い長ーい独り言を・・・・




あらためて、昨年はマーケット環境に本当に恵まれた一年であったと思います。



当然ながら、アクセルを踏んだ時期によっては手痛い仕打ちを食らい、それが一年間尾を引いた方もおられるわけですが、日経平均が年初から56.7%も上昇したのは紛れもない事実であり、基本的には専業、兼業問わず多くのトレーダーが大なり小なり利益を蓄積した年であったはずで、きゅーたも例外にもれず、ある程度の満足がいく利益を上げることができました。




多くの方は、一年を通して結果的に一定の利益を上げることができた場合、マーケット環境に助けられたと思いつつも、「自分のトレードスキルは、この一年でズイブン向上したよな。以前と同じような失敗は、あまりしなくなった!」と、大きな自信をつけることになるのですが、これは大切である反面で、単なる勘違いである可能性が否定できません。




前と同じ失敗をしないのはスキルが向上したわけではなくて、環境が助けてくれただけっていうことが上昇相場では往々にしてあるのですが、“自信”が“うぬぼれ”につながっていた場合、評価損を抱えた、あるいは評価益が一時に比べて大きく削られた自分のポートフォリオをにらみつけながら、「ここは踏ん張りどころだ!もう少しすれば必ず切り返してくるはず。自分は間違っていない!」「そうだ。ここは焦ってバタバタするよりも、放置しておけば気が付いた時には事態は好転しているはずっ。“果報は寝て待て!”で大丈夫だ。」って風に自分を納得させて、結果的に退場への道を選んでしまう・・・・・なんてことがあったりします。



上昇相場では、損切りしたポジションは多くの場合、その後買値を上回ってきます。

あとでチャートを眺めながら、「ここは、損切りなんかせずにやっぱり我慢して持つべきだったんだ。株は簡単に損切りなんかしてはいけないものなんだね。だって、ほっておいたらちゃんと戻ってくるのだから。」って自分で納得し、損切りを悔やみ、それが自分に刷り込まれていくわけです。




これはきゅーたの持論なのですが、『いくら投資経験を積んでもトレードスキルなんて上達するものではなくて、人は何年やっても初心者の時と同じ失敗を繰り返すもの』で、だからこそ『常に謙虚に相場に向き合うことこそが重要』なのだと思っています。




多くのトレーダーが自信を付けた可能性がある去年の日経平均上昇率は、1952年の118.4%、1972年の91.9%、1951年の63%に次いで過去4番目の記録となります。



1位と3位は、1945年の第2次世界大戦終戦後の復興特需の本格化と、1950年に起きた朝鮮戦争の戦争特需によるものであり、2位は、日本が今ではとても考えられない2ケタ成長を毎年繰り返し、世界第2位の経済大国に躍り出て、日本の今後の成長をすべての日本人が疑わなかった1954~1973にかけての高度経済成長期のピーク、首相になる直前の田中角栄による日本列島改造論が発表された、まさにその年に記録したものです。




インターネット社会の幕開けとともに夢の上昇となったネットバブル期や驚異の外人買いにより爆発的に上昇した小泉構造改革の時の上昇、更には1980年代後半のバブル景気の最盛期すら凌駕した昨年の上昇は、言い換えれば“常識を超えたともいえる上昇”だったことを忘れてはいけません。




これが当たり前と考えると、今年は手痛いしっぺ返しを食らうことは想像に難くないわけで、今年は一層脇を固めて相場に臨むことが重要と考えます。





一年前にインデックス型の投資信託を買った人は、一年間寝ていても57%のパフォーマンスがあったわけで、大げさに言うとサイコロを振って出た目で適当に何銘柄か買っても、数割程度は儲かったと考えられるのが去年の相場です。



キビシイ言い方をすれば、投資金額に対して年初からの資産増加が2~3割程度にとどまったり、信用取引等で、ある程度のレバレッジをかけているにもかかわらず、4~5割程度の資産増加しかできずに日経平均の上昇すら超えることができなかった投資家は、資産が増加したと安心したり自信を持ったりするのではなくて、手法の何かが間違っていたとあらためて考えることが重要かもしれないし、もしも下落相場になったとすれば資産を守ることは困難で、ひとたまりもなく敗れ去ることになったのかもしれません。



別に慎重にトレードをすることをお勧めしているのではなくて、『相場が自分の考えと反対に動いたときは、相場がおかしいと思ってはいけない。常に正しいのは相場で、間違っているのは自分である!』と負けを認めて、躊躇なく損切りすることを徹底することを忘れないように・・・・・ってことを、肝に銘じることと考えています。





1月3日の日経新聞によると、経営者が占う2014年の株価予想は、高値予想は圧倒的に12月で、安値予想は6月が一番多く、次いで1月。また高値の平均は18625円で、安値の平均は14465円。


多くの経営者の方は、消費税増税の影響で6月ごろに安値を付けるものの、調整が一巡した後は年末にかけて株価は力強く回復し、12月頃に年初来高値を付けるという昨年と似たような展開を予想されていました。



まあ、どうなるかわかりませんが、きゅーたは今はあまり重要視されていないようにも感じる消費税増税の悪影響は、想像を超えるような気がしてなりません。




日本のGDPのザックリ6割が個人消費であり、3月までの駆け込み需要による個人消費増加によるGDP押し上げと、その後の落ち込みによるギャップは実需、マインドともに非常に大きく、予想以上にGDPを下押しして、日経平均は5月以降は下落せざるを得ないと考えているのです。



きゅーたの当たりもしない相場観では、企業の上方修正と日銀の追加緩和期待で1~2月は相場が堅調、3月に日銀が追加緩和を行なって4月頃まで相場は上昇するものの、5月からは消費増税の影響が顕在化、夏にかけては去年と同様に激しい調整が来て、8月以降は底ばい、11月頃から年末にかけて上昇するものの、3~4月に付けた高値はとうてい奪回できずに、結局は年初水準程度で終了?って感じです。




きゅーたが質問されたら、高値は4月で18500円、安値は8月で14500円くらいって答えそうな気がしますね。



まあ、前述のとおり、先のことを予想してトレードしてそれが外れたら、こだわらずに切ることは何より重要ですが・・・・・





ちなみに今年は午(うま)年ですが、“辰巳天井、午尻下がり”の格言もあるようにアノマリー的には弱い年とも言われているし、実績的にも十二支のなかで最弱です。




前回の2002年は、2000年のITバブル崩壊の爪痕が残る中で、2001年の9.11米同時多発テロの影響やエンロンの破たん、2002年のワールドコムの破たんで会計疑惑が拡大、信用収縮が進み18.6%の下落。

前々回の1990年は、前年の歴史上にさん然と輝く日経平均の史上最高値38915円の大納会からの急落、いわゆるバブル崩壊により38.7%の下落と、確かに弱い年といえますが、今年はどうでしょうかね?



大納会は、ペガサスミシン(6262)の14%を筆頭に、天馬(7958)5.5%、東京都競馬(9672)5.2%、群馬銀行(8334)2.6%、駒井ハルテック(5915)1.5%とそれぞれ馬関連は上昇、これが今年の好調相場を示唆するものであれば良いのですが・・・・・・・






ふー・・・・・、ずいぶん長くなりました。





最後になりましたが、少し考えることがあって、今年は勝手ながら年初からしばらくブログを休憩します。


今まで応援してくれた皆様、本当にアリガトウございます。


コメントを頂いた皆様や応援クリックを頂いた皆様、特に感謝します。




コメント欄を開いてる以上はコメントは本当にうれしかったし、ブログランキングに登録している以上、一定の順位の維持は本当に励みになりました。


コメントがなければ、ブログランキングでの応援がなければ、おそらくとっくにやめていたように思います。




初心者の方に指針を示すなんて不遜なことは考えませんが、当たりもしない内容に関心を示してくださったことに、本当に感謝します。



大損食らって退場するわけではないし、何か大きな悩みがあるわけでもありません。


トレードも今まで通りなので、ご心配は無用です。単なる休憩と思ってください。



再開については全くの気分次第で未定なのですが、休憩後も質問等いただければ、今までどおりに返信させていただく予定なので、遠慮なくコメントしてくださいね。





さて、年末年始の海外の状況を見ていると、大発会は安く始まりそうな感じですが、前述の通り4月頃までは基本的に強気であり、明日も押し目があれば、積極的に攻めようと思っています。




今まで、本当アリガトウございました <(_ _)>




最後まで厚かましいですが、

今日もワンクリック、ヨロシクです <(_ _)>

今後も気が向いたときは、お願いできればうれしいです。 

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