と或る昼下がり。

彼は京橋花月の舞台に立った。

4人でのコント。

彼等の後に控えるのは桂文珍師匠。

 

遡るコト、数ヶ月前。

そのコントは完成した。

当初、爐弔辰海澂瓩鰐気進んでいく

内容だったソレ。

しかし、作者である彼は、

「つっこみを入れた方が分かり易いかな」と

爐弔辰海澂瓩鯑?譴董改訂し直した。

 

数ヵ月後。

そのコントを終え、袖に帰る4人。

「お疲れ様でした!」

後に控える師匠に声を掛ける。

 

すると…。

『このネタはつっこみが無い方がイイね』

師が口を開いた。

 

ショックと共に感動の彼。

いつまでも笑いを追求する師。

ブンチンだけに、重い一言。

  

そして、そう言い残し舞台に消えていった。

師は笑い声の中に消えていった…。

 

格好イイ。

ああ有りたいモノだ、と彼。

 

 

過ぎてゆく日の ひとこまが

すべて詩であればいい

ありふれたことばだけでは

想いを語れない