寒寒寒寒寒…。
間もなく4月。
しかし、寒さの波は荒れておりますね。
咲き始めた桜達も
「あれ?まだだったかな??恥ずかしい…」
と、照れてピンク色。
そんな桜前線に立ち向かうかのように
江戸から帰ってきた彼。
マンションに到着、数日振りに玄関を開ける。
クン!クン!
と、甘えてくる小犬も居ず。
「あなたお帰り。ご飯?それともお風呂?」
と、問い質す麗しい女性も居ず。
玄関の向こうは静寂…。
廊下を歩き、ドアを開ける。
!!!
驚愕。吃驚。の彼。
部屋が荒らされている!
「泥棒…」
彼が呟く。
平成のルパンか?
平成の石川五右衛門か?
慌てて、電話を手に取る。
しかし、何だか様子がおかしい。
荒らされているのは漫画や小説のみ。
他の物は微動だにしていない。
どうやら本棚に入りきらず
積み上げられていた漫画や小説が
倒れてしまっているらしい。
何故、倒れたのかは謎…。
限界まで積み上げられていたのだろう…。
「今度整理しよ。今度整理しよ。」
と、思われながら積み上げられていく書物達。
〈一体いつだよ!!〉
と、怒った書物様の戒めかもしれませんね。
今度。今度。
と、思いながら実行されてないコトは
ありませんか?
今度。ではなく
きちんと日を決めた方がイイかもしれません。
今こそ実行の時!
そんな彼は荒廃した部屋を見ながら
「又、今度片付けよ…」
と、呟いていた。
ひょっとして、平成のルパンや五右衛門が
書物の下敷きになってるかも知れないのに…。
そう言えば平成のゴエもんが、
S‐1バトルの決勝に残ったようです。
頑張って頂きたい。
孤独な笑みを 夕陽にさらして
背中で泣いてる 男の美学