『4月に結婚するコトになりました』

    

数日前、そんな一報が彼の携帯に届いた。

送信者は、彼の小学校からの友人。

驚く彼。

小学校時代、その友人は手がつけられない生徒だった。

気に入らないことがあると暴れ…

授業が面白くなければ帰宅…

先生は手を焼いていたのだとか。

しかし、そんな友人は、何故か彼には心を開いていたらしい。

何故かは分からない。

未だに分からないが…。

そんな2人は小、中学時代はよく遊んでいた。

そして別々の高校へ入り、徐々に疎遠に。

(よく学校を休む友人なのに、彼よりも偏差値が高い高校に入ったらしい…)

最近では1年に1度会うか会わないか程度の付き合いだったようだが…。

       

早速連絡をし「出席するわ!」と言った彼。

しかし日にちを聞くと、結婚式当日彼は仕事があると言う…。

     

仕方が無いので「飯でもどう?」とお祝いがてらの食事。

久しぶりに会った友人は、ぱりっとスーツで決めていた。

しかし彼は、友人の顔を見ず、或る一点を見詰めている。

視線の先にはスーツに付いた糸くずが…。

取ってあげる気配は無い。

意地悪な彼…。

     

と思いきや…

【結婚】【結納】【婚約】【赤い糸】【絆】等等…

これから沢山の糸が要るから取らなかったんだとさ。

     

末永くお幸せに☆

    

   

そんな寒空の下、時は夕刻。

暖かい笑いの風が彼の頬を撫でていった。

なだぎ武氏、R‐1ぐらんぷり2連覇!

流石。うちの長老オモロイでっしゃろ!と彼。

    

おめでとう御座いました☆

そして8人の笑か師達、素敵で御座いました。

    

    

明日の光を からだにあびて

振りかえらずに そのまま行けばよい

風に吹かれても 雨に打たれても

信じた愛に 背を向けるな