2007年、大晦日。休日。

大晦日が休みなんて何年ぶりだろう…、彼が呟く。

 

そんな大晦日当日。早朝。

荷物をまとめて家を出た彼。

電車に揺られて4時間。

 

着いた先は出雲。

どうやら年越し蕎麦を食べに、出雲に向かったらしい。

電車を降りると其処は雪国だった。

年末年始の日本海側は、新年を祝うようにしっかりと雪化粧のおめかし。

 

旅館に着き、荷物を置いて早速蕎麦を啜る彼。美味。

温まった身体に冷たい風が心地好い。

日が沈むと、辺りのお店も次々に閉まっていく。

コンビニなんて勿論無く、早々に夜の帳に包まれた。

 

旅館に戻り、露天風呂へ。

何とも気持ち良さそうな雪の入浴剤。

 

独りぽつねんと年を越した彼。

 

翌日、萩に向かい松陰神社で初詣。

雪の舞い散る元日、神様が風邪を引いてなければイイのだが…。

 

 

なにもかもいろんな事を お日様のせいにして

ぼくはボーッとしてる