〈うわっ!止めろ!何するんだよ!!〉
《騒ぐな、ガキめ!!ぶっ殺すぞ!!》
〈痛い!放してよ!!〉
《騒ぐなと言ってるだろ!ホントにぶっ殺すぞ!!》
〈…うわ~ん、ひっく、ひっく…。僕が何したんだよう~〉
《何もしちゃいないさ!
我輩はこの星を支配した。その祝宴に少し付き合ってもらうだけだ!》
〈支配??〉
《あぁ、そうだ。その祝杯を挙げる!
…貴様の不味い血反吐でなぁ!!!》
〈うわぁぁぁ!!〉
『待てぇぇぇい!!』
《ん?誰だ?》
『その子から手を放すんだ!』
《誰だ!?姿を現せ!!》
『トォーウ!!』
《はっ!貴様等は!!》
『俺の背に 真っ赤な夕焼け 輝くぜ!サムライレッド!!
この怒り 小判ぐらいじゃ 許さない!サムライイエロー!!
鳴かぬなら そっとしておけ ウグイスは!サムライグリーン!!
桜散る あなたの命も 散らすわよ!サムライピンク!!
子の命 青い海より 偉大だぜ!サムライブルー!!
5人揃って!サムライダー!!』
サッカーに全く無興味の彼はこんな妄想をしていた。
故に敗れ去ったのか…。
しかし、サムライ達にはブルーにならずに晴々とした【青】で帰ってきてほしいモノだ。
人間様よ 優しい ひとひらの落ち葉の為に
向い風に 命捨て 戦う誇り高き男であれ!