ただ日々を心静かに暮らしたい
その一心で、不本意なことにも「はい」と一言だけ返し、会話が続かないよう避けていた
あれからデイサービスへは火、水、土と、週に三日通うようになった姑
土曜日のほかにもう一日追加したいと言い出したのは本人だった
行くようになるまでが長かったわりに、早い展開だった
7月から火曜日も追加してもらったのは家族の意向で、熱中症になってもおかしくない暑さが続き、独りで留守番させておくのが不安なためだった
本人は火、水と連続になることには抵抗があったようだが、前の晩になると私に持ち物の準備を頼んでくる
持って行かなくてはならないものは、紙パンツの替えとバスタオルと下着の替え
それ以外は何も要らないと言われているのに、ほかにも自分で準備する小さめのバッグを抱えて通っている
ティッシュとかハンカチの類だろうと、職員さんも大目に見てくれている
私としては、余計なものは自分で用意するくせに、肝心なものは私にやらせるのが腑に落ちず、むしょうに逆らいたくなっていた
先日、いつものように「明日の準備お願いします」と、その時だけの甘ったれた声色で話しかけられ、ムカムカしながら思い切って自分でするよう言ってみた
すると姑は「できんから頼んどるがに、そんなこと言うがなら行かんよ」と脅しにかかってきた
できるはずのことを「できん」と言い張る相手に、こちらも後には引けなくなり、ほかのことでもイラついていた私は、もうどうしてもスンナリ「はい」とは言えなくなってしまった
翌日、迎えが来る直前まで放置しておいた
結局、この日だけは夫が代わりにやってくれた
朝から怒鳴り合いが始まり、息子たちも迷惑したことだろう
長男は私に同情してくれ、相手を人と思わず現象だと思えとアドバイスをくれた
「できるはず」だと期待するから裏切られ、それが怒りになるのだからと
かまってちゃん相手に会話すればするほど自分が擦り減る
「はい」という返事ひとつでも、会話する時点で負けなのだと
なるほどなあと納得して、ムカつく前に(言われる前に)行動に移すことにしてみた
洗濯物が干せるや否や、詰め込んでしまう
接点を可能な限り減らす
自分の身も守る術を持たなければ続かんよ・・・
ストレスが病気の一番の原因なんだから