だが、革命前のキューバは、教育においても劣悪な環境だった。半数以上の子供たちは学校へ通えず、識字率は42%でしかなかった。しかし、革命後に教育改革を推し進めたことで、現在では識字率が98%と驚異的な数字を誇っている。
革命後から現在まで、キューバでは3段階に分けて教育改善が行われてきた。
第一段階の改革では、革命直後は100万人いたとされる非識字者をなくすための全国識字運動が始まった。そこでまず小学生から大学生までの学生を全国に送り、若者から老人にいたるまで非識字者に読み書きを教えさせたのだ。彼らは全国に足を運んで、数ヶ月間教育を行った。そのプログラムの効果は著しく、短期間で成果をもたらした。
第二段階の改革は、1970年代から実施された。教師の養成及び地方中心の学校設立を重視するものだった。
第三段階の改革は、2000年から始まった個性を伸ばす教育の重視である。まず初等教育において、一人の教師が担当する生徒の数を減らし、一人の教師当たり20人学級にした。教師を増やすために、政府は緊急教師養成プログラムによって教師資格取得コースの充実を図った。そのとき、教員免許を取得した数が9045人に達して、中学校では教師一人に対して生徒数15人、高校では30人以下となるなど、世界的にも生徒一人当たりの教師数が一番多い体制を実現させた。
<中略>
子供たちの授業を受ける様子をしばらく覗いていると、紙カバーをつけた教科書を使っていた。キューバでは紙も重要な資源である。教科書は毎年使い回されて、次の年の子供たちが使うのでメモも落書きも許されない。進級して教科書をもらったときに、子供たちはまず自分の教科書にカバーをかける。そこから新学期が始まるのである。
<中略>
子供たちに学校が好きかと尋ねると、「大好き!」と大きな声で答える。驚いたのは、その理由として、たいていの子供が「勉強が楽しいから!」と言うのである。
キューバの子供たちは勉強が好きだ。ここでは教育の中で競争心をあおるようなことはしない。成績がよくなかったり授業についていけなくなったりしたときは、成績のいい同級生が補習として勉強を教えてあげるような仕組が築かれているのだ。
また家庭は教育を学校だけのものだとは考えていない。子供たちが学校で受ける授業とは別に、家庭内でも親が子供たちに教育を行う。朝礼で聞いたニュースに関して親の意見を聞かせたり、子供の疑問を解いてみたり、補習や宿題なども、子供が困っていれば親は積極的に手伝ったりする。教育の必要性を多くの国民は意識しているのだ。
キューバの教育の基盤には、教養を高めるために、創造性や実践の要素を取り入れる。まずは教科書での基本的な知識や情報を教わり、次に知識を実践できるように課外活動を設けて、さらにグループ単位で創造性を高めさせるような発表会などを行うことで、教育の中で創造性や思考や経験を磨くようにしているのだ。
「小さな国の大きな奇跡」154P~158Pより抜粋
だからね、キューバ人は素晴らしい
と思うのですよ。人として一番大切なことを忘れない姿勢。
お金にとち狂ってる愚かな人間には、この国の素晴らしさが
理解できないかもしれないけど。
当たり前の生き方を、堂々と生きられる国。
日本じゃこうはいかないよね。
必ず誰かの顔色を窺ってかからないと首が飛ぶ・・・。
ビクビク、おどおどしてる人間だらけ。
お金がないと生きられない。
そう信じ込まされ、洗脳を受け続けることに甘んじている。
正直なところ私も、この贅沢な暮らしが気に入ってるんだ。
キューバになんか行けっこないと思ってる。
情けないよね・・・。