これからの話をしよう。(転載記事) | I Love キューバ!!

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時々キューバについて熱く語りたいと思います。

http://blog.neoteny.com/eno/archives/2011_03_post_513.html
「これからの話をしよう。」より一部転載します。
息子へ。/幻冬舎
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最後に、2つだけ聞いてほしい、と僕は言った。


1つは、どんなものにも、「絶対」なんていうことはないけれど

「自分の意見、自分の考えというものを持つことが、とても大事なんだ」

と僕は言った。


社会が言うから、みんながそう信じているから、なんていうのはよろしくない。

「自分はこういう理由でこう思う」というのを持て、と言った。


そして、そういうことを考え続けるのが、人生だということ。

社会は、1人1人が、それぞれ「僕はこう信じている」という積み重ねでしかなく

自分と違う他人の意見があったら、絶対に聞いてみるべきだし

人に訊かれたときに自分の意見が言えるよう、考え続けることが大事だと

僕は言った。




そして、2つ目。


「想像力」が大事なんだよ、ということ。


「自分だけ」ではなく、「他人」のことも考えること。

「今日だけ」ではなく、「明日」のことも考えること。

「ここだけ」ではなく、「どこか」のことも考えること。



その「想像力」があるからこそ、人間なんだと僕は思うし

その「想像力」のおかげで、いまがあるし、未来がある、と僕は言った。



だから、想像力が豊かな人間は、人間的にも豊かだと言えるし

想像力が乏しい人間は、人間的にも乏しいと思う。

そして、想像力があるのに、知らないふりをしているのは

そんな無責任でずるいことはない、と伝えた。




と、そんな、息子との、2~3年前の会話を思い出した。

早いもので、この4月から、もう中学生になる。



この会話を思い出したきっかけとなった

「途轍もない災害と事故と事件」

について、まだ、息子と会話はしていない。



このままでは、僕は、父親ではなくなってしまうように思う。

このままでは、僕は、人間ではなくなってしまうように思う。



どういう社会を作っていくのか。

どういう未来を作っていくのか。



会話をしよう。

耳を傾けよう。

考えよう。



それぞれの家庭で。

それぞれの人生で。



大変、不謹慎な発言かもしれないが

日本という国、日本人にとって、大きな「チャンス」なのではないだろうか。



振り返るチャンス。前を向くチャンス。

せめてそのくらい言えないと、僕はもう苦しくてやっていられない。



反省すべき過去があるなら反省して

これからの話をしよう。




季節が変わる。

春が来た。






著者の飯野賢治さんは、

今年2月に43歳の若さで亡くなってしまったけれど、

大事なメッセージを私や息子に残してくれた。



これは、一人の親たる存在を大きく超える力を持っている。

同じ力を自分へ引き寄せ、そして周囲に放つ。

byプリン大好きさんのブログ