私が自分の新人時代を振り返ってみると、思い返すのも怖いぐらい失敗を重ね、色んな人から怒られ、毎日のように凹んでおり、「いつ辞めようか」ばかり考えていた事を思い出します。
そんなことばかり考えていた私ですが、SWとなってはや20数年が経過しています。ここ数年新人SWさんを対象とした基礎研修で「ソーシャルワーカー実践の心得」という講義を受け持たせていただいていますが、その中で「立ち止まってみよう」という話を必ずしています。この言葉は私が新人時代に時間に追われてしまい、確認漏れが続いていた時に先輩SWから受けた言葉で今でも深く残っている言葉です。
皆さんも忙しくて時間に追われている時、大事な説明を飛ばしてしまったり、一方的に話を進めてしまったということはないでしょうか。ここまではいかなくても、話が終わった後に「この件を確認するのを忘れてた」といったことがあるのではないでしょうか。私がこの言葉をかけてもらった時がそうだったのですが、その時にかけてもらった言葉が「立ち止まってみるとは、クライエントとの面談や電話、さらにカンファレンスへの参加等何か行動を起こす際にすぐに行動に移すのではなく、何を話すのか、今回のカンファレンスの目的は何かといったことを考える時間を作ることを意識したらいいよ。このちょっとした時間を作ることで、自身の考えをまとめたり新たな気づきが得られるよ」という言葉でした。
この言葉をかけてもらってからは、どれだけ忙しくてもちょっと立ち止まって考えることを意識するようになり、失敗することも少なくなったと思います。皆さんもちょっとだけ意識して「立ち止まって」みてはどうでしょうか。
いだてん