今日はタワーマンションについて。

 

私はタワーマンション懐疑派なのですが、親がタワーマンションに住んでいることもあり、どんなものか何となく知っています。

ネットで言われるほど悪くない部分もあるので、タワーマンションへの誤解を解く意味でも記事にしようかと思います。

 

1大規模修繕

うちの親は中古でタワーマンションを購入したのですが、つい最近、大規模修繕が始まりました。

ネットでは、タワーマンションの修繕は大変とありますが、思ったよりは大変じゃなさそうです。

ゴンドラじゃないと工事ができないとか、そういうことはありませんでした。

この点は意外でした。

 

2近所付き合い

タワーマンションと聞くと、なんか近所付き合いが無さそうに感じますが、うちの親はマンション友達ができたそうです。

曰く、共用施設が充実していて、似たような属性の人が多いので、意気投合しやすいそう。

これも少し意外でした。

 

3眺望

これはよかったです。

住んでいる本人は、慣れて飽きるよとのことでしたが、私は素直に良いと思いました。

まぁ、窓が開けられないとか弱点もありますが、そんなに窓開けます?って思うので、我慢できるレベルではないかと思います。

 

4資産価値

タワーマンションの一番の売りはこれかと思いますが、私は懐疑的です。

と言いますのは、明らかに割高だからです。

まぁ、駅直結(駅近ではなく)とか、設備がハイグレードとか納得できる要素があればいいですが、単に駅近タワーマンションだからというだけで割高になっている物件もあるように感じます。

タワーマンション人気とか、(比較的タワーマンションに多い)駅近人気とかは、あくまでも今の価値観ですから、それが未来永劫同じとは限りません。少なくとも、今と同じ価値観が維持されることは保証されていません。

40年前に文化住宅と持て囃された郊外の団地に今や誰も見向きもしないのと同じです。

 

5管理

先ほど、思ったよりも大規模修繕はやり易そうと言いましたが、マンション管理はやはり大変とのこと。

住人が変わることは珍しくないそう。

幸い、うちの親のマンションは大きめの部屋しかないので、1kとか一人用はなく、価値観や属性が似た世帯が多いそうなのですが、最近は混在したマンションも多いので、意思形成が大変なところもあるかと思います。

 

6ローンで買うものではない(ハイリスクハイリターンの金融商品に近いことを認識する)

うちの親は節税対策で数年前にキャッシュでタワーマンションを買いました。

曰く、ローンで買うようなものではないとのことてす。

というのも、「タワーマンション需要はどうなるかわからない。今はタワーマンション自体の稀少性もないし、人気に限りが出たら戸数が多いから値引き合戦になるだろう。そうしたら、価格競争となり残債がある人ほど不利となるだろう。」とのこと。

今の感覚だと俄には信じがたいですが、団地だって当時は不人気になるなんて、信じられていなかったでしょうからね。

 

よく、たとえ実需でも、マンションも投資の1類型と言われますが、そう考えるとタワーマンションは気が引けます。

そもそも、不動産ほど投資に不向きな金融商品はないですし、その中でも割高なタワーマンションは、まさに万馬券狙いの物件です。

当たれば大きいですが、かつての団地のようになったら涙目です。

 

ちなみに、郊外の団地が流行った当時は、モータリゼーションのムーブメントが来ていたようなので、駅から遠くても車で通勤も買い物もするのだから住環境重視で選ぶのが正解という雰囲気だったのかな?と推察します。

しかし実際は、電車通勤は相変わらず(名古屋も電車混んでいます)、駅からどんだけ近いかが最重要になっていますからね。

 

テレワークも広がりつつある今、もしかすると30年後の人から、「30年前は騒々しく住環境が悪い駅近に高いお金を出して住み、電車で通勤していたらしいよ」なんて言われていないとは言いきれません。