集団授業と個別指導の比較② | 化学五郎(カガクゴロウ)

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東大、医大生、プロ講師のネット家庭教師「究進塾」スタッフが
高校化学についてのブログをお届けします。

こんにちは

前回は集団授業のメリットデメリットについて書きました。
今回は個別指導について、書いて行きたいと思います。
集団授業の塾がいいか、個別指導がいいか?を迷っている方は参考にしてもらえたら幸いです。

2.個別指導


[メリット]



①生徒のレベルに合わせた授業をしてくれる
生徒のレベルをヒアリングした上で適切な市販参考書を使って指導するというのが一般的なので、集団授業に比べて生徒のレベルに沿った授業ができます。また、進度についても集団授業であればひとりひとりのペースに合わせることなく決められたペースで進んで行きますが、個別指導は生徒のペースに合わせてくれます

②要望を言いやすい
講師と1対1であれば、自分の希望を言いやすいです。
「この単元不安なのでもう1回解説してください」
「今月やってきた単元を来週に確認テストしてくれますか?」
「問題を多めに演習したいので、演習中心にしてもらえますか?」
など、要望を言いやすいというのは大きなメリットです。

※ただし、「個別指導」でも講師1人に対して生徒が2人以上の場合は少し事情が違います。他の生徒に気を使いますし、講師も他の生徒にも当然時間を使うので、なかなか要望を言いにくいという状況があります。


[デメリット]


①講師としか顔を合わせずコミュニケーションの総量が少なくなりがち
講師としか顔を合わせないことも多いため、受験勉強を支えるものが講師だけになりがちです。多くの塾ではライバルと接触する機会は少ないです。そのため、ライバルからの刺激を受けにくいですし、毎日2時間ほどの講師との会話くらいなので、コミュケーションの総量が少ないです。このため途中で中だるみしたり、モチベーションが下がってしまう生徒さんも少なくありません。


②担当する講師に依る部分が大きい
多くの個別指導塾・予備校では各科目の指導計画・指導内容は講師に一任されているため、講師の計画の精度・指導力によって成果は大きく変わることになります。マンツーマンゆえに講師との相性も大きく影響します。これがうまくいかない場合、集団授業であれば「別の先生の授業に変える」ということがしやすいのに比べて、個別指導では変えにくいのが現状です。
(現実的に不可能ではありませんが、私がこれまで見てきた生徒で自ら「講師チェンジ」を申し出た生徒はほんの一握りです。講師に不満を持った生徒の多くが、それを抱きつつも「講師チェンジ」を言い出せずに続けています。)


③意外に最初のレベル設定が間違っていることが多い。
最初に生徒のレベルをヒアリングするところから始まりますが、生徒が自分自身の実力を本当に正確に把握しているか、というとそうでもなく、最初の設定レベルが高過ぎるために容量オーバーになってしまい効果が出ないということも多々あります。

以上が私が考える集団授業、個別指導のメリットデメリットです。
次回は、それを踏まえて私が考えたプログラムについて紹介して行きたいと思います。



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