【はな連載記事 vol.2】結晶格子 その① 結合って何? | 化学五郎(カガクゴロウ)

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高校化学についてのブログをお届けします。

こんにちは、はなです。
今日から結合の話をして、最終的には結晶格子まで行ければと思ってます。

結合ってなに?
結晶格子を勉強するにあたって、というより、化学を勉強するに当たっていろいろなところで「結合」という言葉が出て来ますね。そもそも結合ってなんでしょうか。

塩化ナトリウムで考えてみましょう。
ナトリウム原子は電気的陽性です。
つまり、1個の価電子を失って、ナトリウムイオンになりやすいですね。

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また、塩素原子は1個の電子を用意に受け取るので、電気的陰性です。

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したがって、ナトリウム金属と塩素ガスを混ぜると、ナトリウム原子は電子を塩素原子に与え、その結果結晶の塩化ナトリウム、つまり食卓塩ができます。
正に帯電したナトリウムイオンと負に帯電した塩化物イオンは独立した化学種であり、互いに静電引力(クーロン力)によってともに結合をつくります(下図)。
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結合とは「2つの電子あるいはイオンの間の引力」のことです。


結合について少しわかって頂けましたか?
どこの家庭にでもある食卓塩も上の図のような結合による結晶なんですね~( ゚∀゚ )
次回は、共有結合とイオン結合の話をしていきたいと思います。




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