「月明かりの夜に」






君は今

どこにいるだろう?

この広い 空の下で


ありきたりな

ラブソングでも

歌っているのかな?


続いてゆくもの

歌は継続されて

最後には 繋がって


陽炎のような

希望を燃やして


夢が淡い光

残してくれるけど



現実にまた食べられて

明日に放りこまれる


消化されてく

心が溶けてゆくよ


こんな夜は

ただ 君に会いたいよ



何が偽物で

何が愛なのか

分からなくなる


今 君に教えて

欲しいんだ



現実にまた捕まえられて

嘘だらけの口が待ってる


明日が来て

消化されてく

心が溶けてゆくよ







そんな日は

どうしても

君に会いたくなる


声が聞きたくなる


今夜も一人で

君の夢歌 口ずさむ


月明かりの夜に




詩集 未完成の音色より