親ガチャ、と呼ばれるものがある。

私は普通のRだと思う。


首都圏で生まれ、親の仕事で引っ越して、郊外というのがぴったりな環境でずっと過ごした。


高校は(これを言ってしまうと地域がバレてしまうのだが)公立の女子校で、そのまま地元の国立大学に進学した。


恵まれている方である。


貪欲な私はめちゃくちゃ勉強して首都圏の国立大か地方上位大に行きたかったのだけど、それなら院のお金は出さないと言われた。


それは困る。


研究職に就きたくて理系に進んだのに、院のお金を生活費含め工面するなんて苦しすぎる。


そう思ったので貪欲な勉強にややブレーキをかけて地元の国立を選んだ。


両親は非大卒。妹も同じ。


そんな環境だったが、勉強が好きだったので環境が障害になっていると感じたことは一度もなかった。


そもそも高校受験で少しだけ塾に、大学受験で夏期講習だけ動画授業の予備校に通ったけれどどちらも合わないと感じていた。なので私は参考書や問題集を小遣いで買って勉強し、高校で毎日のようにやってくれた課外に出て、その後も勉強して帰る日々を続けた。


正直に言えば、周りはみんな塾や予備校に行きまくっていたので、不安しかなかった。


現役合格できたのも結果論で、受からなかったらどうなっていたか全く分からない。


そういう意味で、総合的な運はいいな、と思いながら生きている。


…まあ、もうちょっと専門分野をたくさん勉強したかったけど。それはこれから深めていく、ということで。