【THE QUEEN】【クラウン】

📘【THE QUEEN】

ザ・クィーン　　

エリザベス女王とイギリスが歩んだ100年

マシュー・デニソン(著)

実川元子(翻訳)

3ヶ月前、プラチナジュビリーに出版された時に買った本で、読み終わったら感想を書こうと思っていながら……途中のまま📖💦

 昨年、Netflix🇺🇸【👑クラウン】をシーズン３まで見ていたので、情景も思い浮かび、読みやすいといえばそうなのですが、

…王室関係は、📛名称がコロコロ変わり、誰の話か分かり難い場面もあり

また海外の場合は、皇室に限らず同じ📛名前も多くて混乱し(エリザベス皇太后とか💦)

(あと……🇰🇷「青春スター」が始まり、平日は何度もこの番組を見ながら(🎶流しながら？)家事をしていたのと、他の🎥映画やドラマに気が行ってた💦)

しかし👑エリザベス女王崩御により　先週から続きを読み返し、📖全P.596

……が、実は、ちゃんと私が読み始めたのは、５章　 P.165からなんです(笑)

というのも、私が興味あったのが、去年99歳で逝去された👼、🇬🇧エリザベス女王の夫、故フィリップ殿下

なので👸エリザベス女王13歳の　

第5章「出会った瞬間から恋に落ちた」から再読し始めました。

戴冠式や、🎄クリスマスの挨拶の📺テレビ放送を始めたのも「👸エリザベス女王が開かれた皇室を……」とワイドショーでは伝えられていますが、

多くの超保守派が反対したのを押し切り、提案したのはフィリップ殿下だし

また、国民からの皇室経費💸💸💸の批判で必要に迫られてやっとエリザベス女王が、宮廷の節約に本腰を入れましたが、

結婚当初から、宮殿と宮廷の非効率な運営をフィリップ殿下は批判し、改善を求めていました

あと去年、フィリップ殿下崩御の際、📺メディアでは、

「失言が多い事でも有名な殿下…」等と伝えられて(まぁ合ってるけど💦)、私としては悔しいのもあり

それは常に、国民と自分を蔑んできた王室に対しての本音だったと思うので

生涯👑エリザベス女王の影になり、尽力された👑エディンバラ公爵フィリップ王配について、勝手に語らせてもらいます

(ややこしいので以下、敬称は省きます🙏

あと、曾孫？玄孫？高祖母？表記が曖昧かも？💦)

🤴フィリップは、1921年🇬🇷ギリシャ国王👑ゲオルギウス王の孫として、

また🇳🇴ノルウェー及び🇩🇰デンマーク王👑クリスチャン９世の曾孫でもあり、

高祖父は🇷🇺ロシア皇帝👑ニコライ1世✨

更に🇬🇧英国のヴィクトリア女王の玄孫という、欧州中の血を引いた🤴王子(Prince Philip of Greece and Denmark)として、🇬🇷ギリシャの🏝コルフ島(🇬🇷ケルキア島)で生まれました✨🤱✨

(コルフ島といえば「オスマン帝国外伝　シーズン3」で、当時ヴェネチア領だった🏝コルフ島を👑スレイマン大帝が陥落させようとしましたが、……優秀な司令官イブラヒムがいなかったので無理でしたね〜😜)

更に母方も、フィリップの母🤱アリス・オブ・バッテンバーグは、🇬🇧ビクトリア女王の👶曾孫としてウィンザー城🏰で生まれ、

(つまりフィリップは、エリザベスとは再従姉妹？三従兄弟？)

🇬🇷ギリシャ王子🤴アンドレアス(ゲオルギウスの4男)と結婚し👰、

4人の娘と、長男として生まれたのが👶フィリップという✨高貴な血統なのですが………

👶フィリップが生まれた約100年前、🇬🇷ギリシャは、🇹🇷トルコとの戦争(希土戦争)で破れた事からクーデターが勃発し(📺「ペラパレス🏨の夜更け」の時代ですね)

👑叔父は王位を追われ、

陸軍にいた父アンドレスは、ギリシャ政府から虚偽の罪で死刑を宣告され

👶フィリップは、揺り籠代わりの🍊オレンジの箱📦の中に隠され国を出て、物心つく前から、波乱の亡命生活が始まります

母が🇬🇧英国の王室に頼み🙏💦、イギリス海軍に助けられ⛴、🇫🇷パリに逃れたギリシャ王族でしたが👨‍👩‍👦‍👦

フィリップと4人の姉達は常に親戚や友人宅に預けられて育てられ、精神を病んだ母は入院してしまい🏥

そして姉達が🇩🇪ドイツ貴族に嫁いだので一緒に面倒みてもらっていましたが、

(末の姉の元夫はナチの将校でバッキンガム宮殿を爆破してやりたいと触れ回っていた男)

父は愛人と🇫🇷フランスへ逃亡し

フィリップは10歳にして一人残されてしまうという

世間の想像よりずっと過酷な生い立ちで

精神病院に入院してしまった母とも、殆ど一緒に過ごしたことがなく(母アリスの晩年の2年はバッキンガム宮殿で面倒をみた)、

🤴王子でありながら、家も財産を持たない亡命者だったフィリップ

その後、🇬🇧マウントバッテン家の祖母に引き取られ、暖かく迎えられましたが…

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿名門ゴードンストウン校に編入すると、超スパルタのうえ

当時、敵国🇩🇪ドイツから来たということで

格好のイジメの餌になり………寄宿舎で逃げ場もなく、居場所のない、異国の混血の居心地の悪さを、まざまざと感じる、孤独で辛い毎日が続きました。

それまで学校も🇫🇷パリ、🇬🇧英国、🇩🇪ドイツ、🏴󠁧󠁢󠁳と点々とし

🇬🇷ギリシャ王子でしたが、ギリシャで生活した事は殆どなく、

自分は👤何人か？というアイデンティティーにもずっと悩まされ

更に姉の一人はこの時期🛫飛行機事故で死亡、と悲劇は続き、

この辺は【クラウン】で、回想シーンで出てきて、見ててとても痛々しかったです。

それでも、結婚後に不躾なインタビューで、執拗に両親について聞かれた時も

 親を庇っていました

しかし、この学校で精神的に強くなり

卒業後は叔父マウントバッテン卿がいた🇬🇧イギリス海軍に入隊すると⛴、

その後の第二次世界大戦でも文武両道を発揮し🏋️、叔父の自慢の甥になり……

そしてその戦争に入る前、

エリザベスが13歳の時、父👑ジョージ6世の母校である🏫王立海軍兵学校を、家族で訪れ👨‍👩‍👧‍👦、

その時紹介された案内役の士官候補生が、父の従兄弟マウントバッテン卿の甥、フィリップでした✨

ニュースでも、フィリップ殿下の事をエリザベス女王の「初恋の人」と紹介しているのでご存知だと思いますが………

背が高く、彫りが深い顔立ちで、ヴァイキングのような鋭い青い目をした👱ブロンドの少年に、エリザベスは一目惚れ

後に👑ジョージ6世も「娘は一瞬で恋に落ちた」と語ったように

🎾テニスネットを軽々とジャンプして飛び越える姿をを見て

「すごいわよねあんなに高く🏃飛べるなんて」と

エリザベスが、フィリップの一挙手一投足から目が離せない様子だったと、家庭教師は苦々しく記録したそうです📄🖋️

また、フィリップが大量のエビを🦐食べている姿を眺めながら頬を染めて見つめ続けていたエリザベスに、家庭教師は

「彼は生意気な少年だ」と伝え、水を差す努力をしても、

運動神経抜群で、ハンサムなフィリップに憧れたエリザベスの恋心は止められなかったんだそう✨

しかし、エリザベスの想い人になった18歳のフィリップからしたら、まだ13歳のエリザベスは子供で、全くそんな気持ちは無かったらしく、

だから逆に、王女の前でも、恥ずかしさから無口になるような、緊張することなど全く無く、自然でいたのが魅力的だったようです。

エリザベスの従姉妹のマリー・ルイーズ王女も

「彼は✨魅惑の🤴王子の条件をすべて備えていた」と、語っていました。

だから私的には【クラウン】のフィリップ役の↓マット・スミスはちょっとイマイチ？

また、この出会いは、フィリップの叔父のマウントバッテン卿が仕掛けたという説もあり、

🤴王子でありながら、孤児のような不運を背負ってきた甥を、何かしら手助けをしたかったらしいですが、

フィリップ本人からはこの件に関し、自分の欲望の為に、僕を使うなと、牽制した手紙を叔父に送ったそう

(因みにマウントバッテン卿は、第２次世界大戦では、東南アジア連合軍総司令官として🇯🇵日本軍を降服に追い込んだ海軍大将であり🛳、英国支配下の最後の🇮🇳インド総督

しかし晩年、バカンスで行った北アイルランドでテロによる爆破で死亡🙏)

その後、第二次世界大戦を挟み

エリザベスと文通を重ねるうちに、自分もエリザベスに気持ちが傾いていったそう💏

 

しかし………【クラウン】のシーズン1の始まりが、ちょうどエリザベスとフィリップの結婚式から始まりますが👰🤵、あまり祝福してもらっているようには見えません。

フィリップ側の親族は、当時まだ精神科に入院していた母だけで…

というのも、姉達は全員🇩🇪ドイツ貴族と結婚していたので、敵国扱いで招待されず、フィリップ本人も開き直り、エリザベスに

「(親族の)本音は英国に土地を持つ侯爵を望みだろう

君も宿無しの🇩🇪ドイツ野郎よりそのほうがいいのでは？」

とチクリと問いかけ、

後にエリザベスの妹マーガレットが、遊び人のトニージョーンズと婚約した時フィリップは、

「あの男の母は上昇志向の強い成金

　父親はただの弁護士で女と駆け落ちした

　僕らが結婚する時は、

　政府や貴族が大反対した

　僕は王家出身の王子なのに…！

　高祖母はヴィクトリア女王　

　世紀の愛で、祖父は国王なのに

　「不釣り合いで出自が卑しい」と」

と、自分の時とは違い、彼がすんなり認められた事に「この国は一世代で急激に変わった」と苛立っていました。(その後マーガレットは離婚)

王配　=　女王の配偶者、王婿なので、

フィリップは、結婚前に🇬🇧英国民として帰化し、元々持っていた自身の🤴王室の称号を破棄させられ🙅、新たに姓を"Mountbatten"と変え、

📛フィリップ・マウントバッテン・エディンバラ公爵になりました。

そしてフィリップがエリザベスに

「バッキンガム宮殿には住まない事(通う)と、自分の姓を子に継がせる」事をエリザベスに約束させましたが………

２つとも議会で却下されてしまい

結婚し、🏠クラレンスハウスを自分の好きなように改装し🧰、自分が長として子供達と楽しく暮らしていた「初めての自分の家」から、

エリザベスが即位したことにより、600室以上ある🏰バッキンガム宮殿に住むことになり、

敵(フィリップ反対派のスタッフ）に、何かやろうとすれば妨害され、貶され、無視され、あら捜しされる、居場所のない生活に

「君は、僕の仕事も、家も、名前までも奪った」と怒りをぶつけたシーンがありました。

充実した海軍のキャリアも捨て💂

君主エリザベスの僕として生きなければならないことに、

「自分の子供に自分の姓を継がせられない男は、この国で私くらいなものだ」

と言った台詞は、国民からはジョークとして有名ですが、本人は腸が煮えくり返っていたはず

🇬🇧英国海軍として、いくら戦争で功績を残しても、国民からは🇩🇪ドイツ側の扱いをされ…

王室でも、よそ者扱いされ………

…と、まだ序の口ですが、長くまとまらなくなってしまったので、また後で語らせてもらおうと思います。

最後に、実は1984年の来日の時「徹子の部屋」に出演されていたそう

これは今回初めて知りました

🙏アーミン🙏