🇬🇷ギリシャ映画🎬【A Touch of Spice】
(🇬🇷原題:Politiki kouzina) 2003年
ギリシャでは、記録的大ヒットした映画🎥
昔、蔦屋でも💿レンタルしていたので、ご存知の方もいるかと思います。
私この🎞映画、大好きで
昔💿DVDにコピーした程でしたが、その後、何処にしまったか分からず……😅💦
内容は🇹🇷イスタンブルで一番多かったマイノリティ🇬🇷ギリシャ人の話なので、
半分諦めていたのですが💿やっと見つかり、かなり久しぶりに🎬見ました✨
📺「オスマン帝国外伝」でも、いつも出てくる酒場では🍷、ホステスはギリシャ人多かったですよね?💃👱♀
💖イブラヒムの出身地も、当時は🇮🇹ヴェネチア領で、現在🇬🇷ギリシャのパルガ☺️
あの🕌ブルーモスクを作った👑スルタンアフメットの寵妃👸キョセムもギリシャ人。
オスマン帝国時代の金融は、ユダヤ人とギリシャ人が管理し(☪️イスラムは利子禁止🚫)
📘「イスタンブールの毒蛇🐍」でも、🇬🇷ギリシャ人銀行家マヴロゴルダトスが物語に大きく関与していました。
🎥物語は………(⚠ネタバレ有り?)
現代(2003年)、🇬🇷アテネに住む主人公ファニスが、
幼い頃住んでいた🇹🇷イスタンブールで、雑貨店を営んでいた祖父を思い出しながら
当時1959年のコンスタンチノープルが回想され、そこからの物語が始まります。
隣り合う国🇹🇷🇬🇷同士の、複雑な歴史がわかり易く
………とは言っても、🕍🕌宗教や文化、👳♂🧕民族の歴史が、濃く、長く、深く絡み合い、複雑さは日韓の比ではないですが💦
基本コメディ映画です
そして映画の題名で推測出来ると思いますが、キャッチコピーは
「人生は料理と同じ
深みを出すのは ひとつまみのスパイス」
と、🥙料理もかなり重要✨………どころか、
実は🇬🇷原題「Politiki kouzina」は、ギリシャ語で「ポリ風キッチン」…つまり、
🇬🇷コンスタンチヌーポリ風の味付け
=🇹🇷イスタンブル料理の意味なのです✨
(途中「ポリティキ」を「政治的」にもかけてた)
話の進め方も🍽️コースに例えながら序章を
🥗メゼ(前菜) とし1959年から始まりました
その2年後 🏝️キプロス問題が勃発し
(キプロスは1960年🇬🇧イギリスから独立)
♨️ハマムでは、ギリシャ問題で不穏な動きがあると噂をしていると、
その直後に…トルコとギリシャは、キプロス暴動を巡って、その関係が一気に緊迫
🏝キプロスのトルコ人を、ギリシャ人が迫害しているとして、
コンスタンティノープルのギリシャ人の強制撤去が正式決定とのニュースが📰
「☪️ムスリムに改宗すれば帝都に居られる」と言われますが、敬虔な☦️正教徒だった父は退去対象になり、手荷物以外は没収され
家族も親戚も🇬🇷ギリシャへの移住を余儀なくされました…
「すぐにアテネに行く」と言っていた祖父は、待てど暮らせどなかなか会いに来ません…が、
今度こそアテネに来るという連絡があり、
大好きな祖父と、初恋💏サイメの為に、7歳のファニスは🥙🍝🌯🍲、
1人で絶品🍆イマーム・バユルディ✨を作りました
(「イスタンブールの毒蛇🐍」でも出てきて、🇹🇷トルコを代表する🍆ナス料理なのだと、つくづく感じました✨🍆✨
ヒュンキャルべエンディもこの後出てくる)
そして、特別の時の隠し味にナツメグを入れます
(キョフテにはクミンでなく、シナモン?!)
しかし………
そして、⚽サッカーよりも、🔪料理やママゴトを好むファニスを心配した両親は、
🧒ボーイスカウトに入れて🏋️逞しくなることを望みますが、
売春宿を訪れた時🇹🇷ドルマを作っていたのを見たファニスは、砂糖を入れたか聞くと
「(もしかして)コンスタンチノープル出身?
地方は砂糖無しよ」と答えたママさん(彼女も帝都にいたのかな?)
それからファトスは、ここへ🍲料理の手伝いに通うようになりましたが🛃立ち入りが入り
「息子さんは、売春宿で料理している🍳
👮ボーイスカウトは共産主義者の巣窟で
愛国心も教えない」
と聞かされた父親はびっくり そして、ことある毎に、🇬🇷在住歴を聞かれる🗣️事や😩
🏫先生からも、トルコ訛りのギリシャ語を、正しく学ばすようと言われうんざり…
🇹🇷トルコでは🇬🇷ギリシャ人扱いでしたが、
🇬🇷ギリシャでは、🇹🇷トルコ人扱いされ
移民として…それも、来たくて来たわけでなく、
ギリシャ人同士、また宗教も同じ✝️ギリシャ正教なのに・・・同胞から、疎外感を突き付けられる現実に苦しみ、
離れたくなかった故郷から、強制退去させられた、彼らの心情が上手く描かれています。
そして1964年、📻ニュースで
「トルコ軍が事前通告なく、キプロス島へ侵攻し
これは国際法も協定も無視の暴挙であり
同地ギリシャ系住民の危機で、トルコ軍に対抗する」とのニュースが入りました。
料理が下手なのも嫌なのかもしれませんが、
それより、「ギリシャに生まれ育ったギリシャ人」が叔父の相手というのが嫌なのかな…?
……以前読んだ本で、イスタンブルに住んでいる年配の🇬🇷ギリシャ人は
「自分達、ルム(キリスト教徒)は、アテネに住む田舎者ギリシャ人とは違う」というプライドがあると、読んだ事があったし……
それに冒頭でも、ファニスが
「祖父の友人はビザンツ系で
一般のギリシャ人とは歴史的に違う」
と語っていました。
東ローマ(ビザンチン)帝国の帝都だった、コンスタンチノープルで、生まれ育った🕍正教徒ギリシャ人ということだと思います。
…やはり🇬🇷同胞といっても、お互いルーツに拘りが表れていました。
そして最後に🍯現在(2003年)が舞台になり、
偶然⇧サイメと再会したファニス達が、自然に🔠英語でやり取りしているのを見ると、ファニスは🇹🇷トルコ語を忘れてしまったようで、⏳時の流れを感じさせました………
ところで、
この成長したサイメ役のBaşak Köklükaya(バサク・コクルカヤ)
見た事あると思ったら、Netflixで送信されているトルコ映画に結構出ていて
最近では、Netflixオリジナル🇹🇷トルコドラマ【ATIYE (アティエ)】の
ベレンサートの母親役では↓すっかりマダム
………この後、感想をダラダラ書いたら、凄ーく長くなったので割愛しますが(笑)
久しぶりにこの映画を見て、新しい発見💡の1つが
司祭達が、ファニスの作った料理が美味しくて🍆🍲驚きながら食べていたのを見て思い出したのが………
最近でこそ、🇬🇷ギリシャ料理は
「地中海料理を代表する、体にヘルシーな料理」と📺📖宣伝されているのを見ますが、
たった20年近く前、この映画の頃は、誰が言ったのか知りませんが、
「ギリシャ料理=世界一不味い料理」とよく目にしましたし💧聞きました👂
私が🇬🇷ギリシャに行った時(2004年)、やはり友人に
「隣の🇹🇷トルコは料理美味しいけど、🇬🇷ギリシャって料理不味いよね?」と言われました💧
(私には、豚肉以外は、何が🇬🇷🇹🇷違うのかは分かりませんけど……🤷)
だからこの映画で
「司祭が🍆トルコ料理が美味しくて驚いて舌鼓を打ったのか」と思った気がしたのを思い出しました(笑)
………が、2010年に「🌊地中海の食事(イタリア、スペイン、ギリシャ)」が無形文化遺産に登録された途端、📺旅番組でもギリシャ料理を賛美してるし
(確か地中海沿岸諸国で、一番海岸線が長いのはトルコって聞いた気がするのに、トルコは入っていなかった)
地中海といっても南欧だけが対象で……
🇪🇸スペイン料理は、元々アフリカ大陸から☪️イスラム教と共に料理も入ってきたし(🌾米も)
地中海料理=アラブ料理の事では?と思うのだけど………
メディア情報っていい加減ですよね?!
あと、エミリョス叔父さんが言った
祖父が「アテネに行く」と言ってくる時は、
トルコとギリシャがもめる度の合図だ。と言っていた時は、
キプロス問題が大きく関与していましたが
🇨🇾キプロスの年表は ↓こちらご参照下さい
他にも感じた事たくさんありましたが、機会があればまた書こうと思います。