トピナのジェネリック、トピラマートの100㎎錠が足りなくなっていること | kyupinの日記 気が向けば更新

トピナのジェネリック、トピラマートの100㎎錠が足りなくなっていること

過去ログにトピナのジェネリックが発売された話をアップしている。いわゆる「アメル」の会社だが、25㎎、50㎎錠は十分にあるが、100㎎錠が足りなくなっていると言う。従って50㎎錠などで代替するしかない。

 

この「アメル」を会社名と思っている人がいるが、共和薬品株式会社のサインみたいなものである。このように不足する事態になった理由だが、トピラマートは共和薬品株式会社しか発売していないことが1つ。

 

他には、共和薬品株式会社がトピナは「てんかん」にのみ処方されていると読み間違えていたことが挙げられる。実はトピナはずっと多くの人に処方されていたのである。

 

しかし、トピラマートをてんかんに使うならわからないではないが、適応外処方でそこまで100㎎錠が必要なものなのかね?というのはある。トピナの用量と向精神作用は線形になっていないように見える。

 

先日調べてみたら、自分の外来患者さんで、トピナおよびトピラマートの処方用量で100㎎以上使っている人は1名しかいなかった(それも最高用量がちょうど100㎎である)。

 

トピナの適応外処方の適切な用量については謎の部分が多い。ほぼ資料がないからである。

 

少なくともいえることは、ごく少量で素晴らしく効く人が存在することである。

 

比較的少量で効かない人が、果たして大きな用量で効くのかというのはある。

 

たまに現役の精神科医からアメブロメールをいただくことがある。まだ学生(精神科医を目指している人)から、数年目の人、僕とおそらく経験年数があまり変わらない人までいる。

 

その際に、どの記事も面白いが、特にトピナの記事が凄いと言う感想を聴く。あのような資料自体があまりないからである。

 

トピナは的中率が高くないが実際に良いことがあるし、あのような効果は他の向精神薬では代替できないので貴重な抗てんかん薬だと思う。

 

今回、トピラマート100㎎錠が不足していることが、それを示唆している。

 

参考

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